ロシアの Sibur、50万トンPPプラント建設着工

| コメント(0)

ロシアの Sibur LLC730日、ロシアのTyumen地区Tobolsk市にある100%子会社Tobolsk-Polimer で年産50万トンのPPプラントの建設着工の式典を行なった。2011年の完成を目指す。

   Sibur LLC については
     2007/7/6  
Solvay、ロシアでワールドクラスの塩ビJV                   

     2008/4/21  東洋エンジニアリング、ロシア向けエチルベンゼン生産設備を受注
                 

Sibur Tyumen地区の子会社 Tobolsk-Neftekhim JSC で、NGLを処理してプロパン、ブタンやブタジエン、イソブチレン、更にMTBE等を生産しているが、20064月、PP生産のため、Tobolsk-Neftekhim 工場内にTobolsk-Polimerを設立した。

20071月にプロジェクトマネジャーとして Fluor を起用、UOPのプロパン脱水素技術、Ineos (旧 Innovene)のPP技術を採用した。

能力はPPが世界最大の50万トン、プロパン脱水素が51万トンとなっている。
Sibur の現在のPP能力は11万トン。

なお、Tobolsk-Polimer設立時の計画では、これに続いて2009-2012年に、LPGの熱分解設備と、40-50万トンのPE30-40万トンのPPプラントを同地に建設することとなっている。
この時点での予想では、第1期の今回の計画の予算は
7.5億米ドル、第2期計画は13億ドルとなっていた。

ーーー

本年3月、Sibur LLC はロシアのTomsk にある子会社Tomskneftekhim LLC の年産20万トンのPP計画で Ineos (Innovene)の技術を採用した。2012年スタートの予定。

Ineos (Innovene)のPP技術としては、Sibur LLCで2基目、世界で19番目となる。

Tomskneftekhim LLC は石化の製造基地で、以下の製品を生産している。

  • Formaline and carbamide resin
  • Ethylene and propylene
  • Polypropylene and polypropylene-based compound
  • HDPE and HDPE-based compound
  • Plastic consumer goods

* 総合目次、項目別目次は
   http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


コメントする

月別 アーカイブ