ロシアの Sibur LLCは7月30日、ロシアのTyumen地区Tobolsk市にある100%子会社Tobolsk-Polimer で年産50万トンのPPプラントの建設着工の式典を行なった。2011年の完成を目指す。
Sibur LLC については
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Sibur はTyumen地区の子会社 Tobolsk-Neftekhim JSC で、NGLを処理してプロパン、ブタンやブタジエン、イソブチレン、更にMTBE等を生産しているが、2006年4月、PP生産のため、Tobolsk-Neftekhim 工場内にTobolsk-Polimerを設立した。
2007年1月にプロジェクトマネジャーとして Fluor を起用、UOPのプロパン脱水素技術、Ineos (旧 Innovene)のPP技術を採用した。
能力はPPが世界最大の50万トン、プロパン脱水素が51万トンとなっている。
Sibur の現在のPP能力は11万トン。
なお、Tobolsk-Polimer設立時の計画では、これに続いて2009-2012年に、LPGの熱分解設備と、40-50万トンのPE、30-40万トンのPPプラントを同地に建設することとなっている。
この時点での予想では、第1期の今回の計画の予算は7.5億米ドル、第2期計画は13億ドルとなっていた。
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本年3月、Sibur LLC はロシアのTomsk にある子会社Tomskneftekhim LLC の年産20万トンのPP計画で Ineos (Innovene)の技術を採用した。2012年スタートの予定。
Ineos (Innovene)のPP技術としては、Sibur LLCで2基目、世界で19番目となる。
Tomskneftekhim LLC は石化の製造基地で、以下の製品を生産している。
- Formaline and carbamide resin
- Ethylene and propylene
- Polypropylene and polypropylene-based compound
- HDPE and HDPE-based compound
- Plastic consumer goods
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