LyondellBasell は8月6日、SABIC関係会社のArabian Industrial Fibers (IBN RUSHD)が同社のSpheripol PP 技術を採用したと発表した。
IBN RUSHDは1993年にSABIC 70%、その他15社30%のJVとして設立され、Yanbu に芳香族→PTA→ポリエステルのコンプレックスを1995年から稼動させている。
今回、初めてPPに進出し、Yanbu に525千トンのプラントを建設するもので、2012年のスタートを目指す。
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同社のYanbu のコンプレックスは3つのプラントから成る。
Aromatics Plant:
UOPのCyclar process でLPGから直接芳香族を生産する。
Paraxylene と Benzene がメイン。
PTA Plant:
Paraxylene と酢酸からPTAを生産する。1999年10月稼動で、Tecnimont が建設を担当した。能力は35万トン。
2005年5月に酢酸工場が稼動した。SABIC技術で、能力は34千トン。
Polyester Plant:
PTAとEG(エチレングリコール)でPolyester を生産。
EGは同じYanbuにあるYanbu Petrochemical (YANPET:SABICとExxonMobil の50/50JVでエチレン、プロピレン、EG、PE、PPを生産)から供給を受ける。
以下の製品を生産している。合計生産能力は11万トン。
・Staple fiber for textiles
・Filament yarn
・Carpet fiber
・Bottle grade resin
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詳細は明らかでないが、同社は借入金が増大し(酢酸事業も影響)、赤字となっていた模様で、昨年末に抜本策を決めている。
先ず、2007年10月末の臨時株主総会で戦略的計画を承認した。
おそらく、ここでPP進出が決まったと思われる。
2007年12月1日の臨時株主総会で、資本金を35.5億SAR(1SARは約29円)から85.1億SARへの大幅増資し、General Investments Fund (GIF) とSABICからの借入金を資本金に切り替えること、その結果、GIFを株主に加えることを承認した。
この結果、これまで出資比率 70%であったSABICは45.19%となり、GIF 33.51%、残り15社(下記)が21.3%となった。
Saudi Arabian Fertilizer Company 3.70%
Saudi Pharmaceutical Industries and Medical Appliances Corporation (SPIMACO) 4.17%
Arab Petroleum Investments Corporation (APICORP) 3.45%
Gulf Investment Corporation 1.95%
Saudi Industrial Development Company 1.56%
General Organization for Social Insurance 1.73%
United Gulf Industries Corporation (BSC) 0.9%
National Industrialization Company (TASNEE) 0.87%
Arabian Industrial Development Company (NAMA) 0.78%
Saudi Advanced Industries Company (SAIC) 0.62%
National Industrial Gases Company (GAS) 0.69%
Saudi Industrial Development Company (TATWEER) 0.11%
Al-Hasa Development Company 0.42%
Alujain Corporation 0.29%
Al-Madina Industrial Investment Company (MIIC) 0.06%
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。
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