DuPont は9月23日、取締役会がEllen J. Kullman 女史(52歳)を10月1日付けで社長に、2009年1月1日付でCEOに選任することを決めたと発表した。
現在の会長兼CEOの Charles O. Holliday, Jr.(60歳)は当面、会長を続け、追って Kullman に会長を譲る。
DuPont の206年の歴史で、女性がトップの地位に座るのは初めて。
Holliday会長は、「この10年間を通じ、わたしは、デュポンが市場重視型のサイエンスカンパニーに生まれ変わるための革新をリードするという、またとない役割を享受し、資源に限りのある世界情勢において、最も困難かつ急を要する人々のニーズに対し、そのいくつかの解決に道を開くことができました」「会社の変革を行い、収益性や利益を増やし、次世代を担う有能かつ力強いリーダーたちを育ててきた今、新しいリーダーへの継ぎ目なく変わる時期に来たと考えています」と述べている。
Kullman 新社長は1988年にGeneral Electric からDuPont に移った。
2002年2月から2006年6月まではDuPont Safety & Protection部門を担当、2006年6月以降、副社長として同社の5事業のうちの4事業(Coatings & Color Technologies、Electronic & Communication Technologies、Performance Materials、Safety & Protection businesses)の責任者であった。
この2年間は広くHollidayの後継者と見られており、CEOを引き継ぐ教育を受けてきた。
Forbes 誌は最近、Kullmanを世界で最も力のある100人の女性の一人に選んでいる。
最近、General Motors の社外取締役に選任された。
Kullman は4つのコア分野(農業、safety and protection、開発途上国市場、コスト低減)に注力し、DuPont の収益力を伸ばしたいと述べている。
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