OPEC、日量150万バレルを減産、原油価格は下落

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OPECは10月24日、原油価格急落を受け、ウィーンで臨時総会を開き、加盟11カ国の日量2880万バレルの現行の目標生産量を150万バレル引き下げる本格減産を決めた。11月1日から実施する。

12月17日にアルジェリアで臨時総会を開き、レビューを行ない、必要なら更なる減産を行なう。

市場では日量100万バレルの減産を有力視していたが、OPECは価格下落に歯止めがかからないことを懸念し、減産を拡大した。

ロシアのエネルギー省幹部は23日、今年のロシアの産油量が昨年より100万トン少ない4億9000万トンになるとの見通しを表明した。事実上0.3~0.4%の減産となる。
OPEC事務局長は22日モスクワでロシアのメドベージェフ大統領と会談、大統領は「ロシアも安定した原油価格の維持に関心がある」と述べた。

OPEC生産枠推移は以下の通りIraq を除く、Indonesiaは離脱)。 単位:1,000b/d   

2007/2 2007/11 2008/1 2008/9 2008/11 増減
Algeria 794 1,357 1,357 1,357     1,286     -71
Indonesia 1,370 865 865        ー    ー   ー
Iran 3,788 3,817 3,817 3,817     3,618   -199
Kuwait 2,065 2,531 2,531 2,531     2,399   -132
Libya 1,371 1,712 1,712 1,712   1,623     -89
Nigeria 2,123 2,163 2,163 2,163     2,050   -113
Qatar 663 828 828 828       785     -43
Saudi 8,399 8,943 8,943 8,943    8,477    -466
UAE 2,257 2,567 2,567 2,567    2,433   -134
Venezuela 2,970 2,470 2,470 2,470    2,341    -129
Angola     ー     ー 1,900 1,900    1,801     -99
Equador     ー     ー 520 520    493    -27
Total 25,800 27,253 29,673 28,808  27,300 -1,500
(増減) (-500) (1,450) (2,420) (-865) (-1,500)  

OPECは前回9月の定例総会で、日量約52万バレルの実質的な減産を決めていた。

   2008/9/11 OPEC、実質 日量52万バレル減産 

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OPEC減産にもかかわらず、10月24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所で原油先物相場は急反落、WTIは前日比3.69ドル安の64.15ドル/バレルで取引を終えた。
世界景気の悪化に伴う原油需要の減退懸念は根強く、一時62.65ドルまで下げた。これは2007年5月末以来、約1年5カ月ぶりの安値となる。
「景気悪化=原油需要減退」で株価との連動が続いている。

年初来の平均は110.6ドルまで下がった。

東京市場でも原油、ナフサともに大幅下落が続いている。

11月24日のドバイ原油は57.75ドル/バレルと、1年7ヶ月ぶりの安値となった。

オープンスペックナフサは23日が404ドル/トンであったが、24日には2005年2月10日(397ドル)以来初めて400ドルを割り、終値は390ドルとなった。
本年7月4日に過去最高の1,248ドルとなったが、4ヶ月弱で858ドルもの値下がりとなった。

原油の値下がり以上に下がっているのは、アジアでのナフサ需要減を反映したものと思われる。


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