財務省が30日に発表した9月の輸入通関速報で、ナフサの9月の加重平均価格は82,708円/kl となった。
月単位の史上最高値となった前月の確定価格に比べると 4,098円/kl 安い。
この結果、7~9月期の加重平均価格は83,820円となり、これに2,000円を加えた国産基準価格は 85,800円/kl となり、前期を14,900円/kl上回った。
08/7 | 81,933円/kl |
08/8 | 86,801 |
08/9 | 82,708 |
平均 | 83,820 |
基準価格 | 85,800 |
2Q | 70,900 |
1Q | 66,700 |
最近の原油、ナフサ価格の動きをみると、これが最高で、今後は大幅に下落する。
第4四半期の輸入品は8月~10月に契約したものであるが、東京市場のオープンスペックナフサの取引価格は、8月平均が1,012ドル/t、9月平均が882ドル/t、10月平均が545ドル/t で、平均すると813ドル/t ≒ 560ドル/kl となる。
1ドル=100円で計算すると、56,000円/kl となり、国産基準価格は58,000円/kl となる。
石油化学業界にとっては、第3四半期の高値分はほとんど転嫁できていないが、先行きの値下がりが明確なため、需要家の抵抗は強く、加えて中国市場では先安を折り込んでの値下がりが出ており、苦しいこととなる。
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