Sinopec は9月27日、カナダのTanganyika Oil Co. Ltd. を20億米ドルで買収する契約を結んだことを明らかにした。
子会社のSinopec International Petroleum Exploration and Production Corp. (SIPC) が全株式を買収する。
Sinopec の提示価額はライバルのインドのOil and Natural Gas Corporation (ONGC) の提示価額の2倍であったと言われている。
ONGC は8月26日、ロシアで石油開発をしている英国 Imperial Energy をSinopec と競り合い、26億米ドルで買収することで合意している。
2008/9/3 Sinopec、Imperial Energy の買収をギブアップ
同社を含め、中国(及びインド)の海外油田を求めての活動は急である。
Tanganyika Oil はトロントとストックホルムで上場、シリアに55億バレル以上の貯蔵量の油田の開発、生産を行なっている。
2008年上半期に平均で、日量16,670バレルの生産を行なった。
同社が権益を持つ油田は以下の通りで、新技術(Cyclic Steam Stimulation:CCS)の採用で生産量を増やすことを目的としている。
CCS:油層に蒸気を注入、重質油を熱して、回収するもの。
オイルサンドの回収に使用されている。
2008/2/4 Dow Canada、オイルサンドからのエタン、エチレン購入契約
Oudeh Block:
2003年にシリア政府と開発・生産契約を締結し、100%の権益を取得した。
20年の契約期間(5年の延長可能)で、新しい技術を採用し、原油生産を増やすという内容の契約。
Tishrine Block、Sheikh Mansour Block:
2004年11月にシリア石油、シリア政府と契約、2005年2月に国会承認を得た。
Tanganyika は100%権益を持ち、操業する。
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
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