サウジアラムコが石油開発計画を次々に延期している。
同社は10月末には非常に強気であった。
Refining, Marketing and International 部門のトップは10月28日の業界の会合で、自己資金での事業のため、金融危機には無縁であり、経済情勢の悪化でアラムコのメガ計画が影響を受けることはないとし、逆に建設資材の需給が緩和しメリットがあると述べた。
但し、原油の需給には注意する必要があるとはしている。
Aramco は11月初めに、同社の短期的な計画は予定通り進めており、2009年末までにサウジの能力を日量1,250万バレルに増やす計画には変わりはないとした。
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11月6日、Saudi Aramco とConocoPhillips は Yanbuの日量40万バレルの輸出用製油所建設の入札を停止することで合意したと発表した。
当初は12月の入札を予定していたが、来年の第2四半期に延期する。
Saudi Aramco も ConocoPhillips も、この計画をやることには変わりはないとしており、準備作業は進める。
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SaudiAramco は11月に、 Manifa 油田の開発計画(2011年までに日量90万バレル追加)に関してイタリアのSaipem と7月に結んだ契約をキャンセルする意向を明らかにした。
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Manifa 油田はサウジアラビア北部、アラビア湾沖の油田で、埋蔵量は200億バレルと推定されており、1980年に生産停止となる前は、15万バレルの生産の実績がある。三菱重工が
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原油価格下落と金融危機で資源を巡る競争が緩和しており、いろいろの契約を再交渉して、コストダウンを図りたいとしており、他社も入れて再入札を行なうと見られている。
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Total と Aramco は11月末に、金融市場の不安定を理由に、100億ドルの Jubail の製油所計画の入札を延期すると発表した。
Aramco 62.5%、Total 37.5% のJVで、日量40万バレルの製油所を建設する計画で、来年第1四半期に入札の予定であったが、最低3ヶ月は延期する。
上記のManifa 油田の原油の70ー80%がここで処理される予定となっている。
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Aramco はこのたび、古い Dammam 油田を再スタートさせる12億ドルの計画を延期した。
同油田は人口の多いDhahran市の地下にあり、開発コストは非常に高くなることも影響している。
同油田は1938年に発見され、これまで日量1万バレル以上の生産はなかったが、最近の地質調査で日量10万バレルの原油と日量100 百万立法フィート の天然ガスの生産を見込んでいた。
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しかしながら、Aramco の石油開発部門副社長は、最近の業界会合で、「石油価格は1年以内に回復すると見ており、石油価格下落で計画を止める考えはない」と述べた。むしろ、鉄鋼価格の下落等でコストダウンが可能になるとしている。
業界アナリストも、上流や下流で投資を止めると、世界経済が回復しエネルギー需要が戻った際に、石油価格暴騰を引き起こすと警告している。
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