ブラジルのPetrobras は1月24日、主に深海の油田、ガス田開発のために2009年から2013年までの5年間で1,740億ドルを投じると発表した。
本年は280億ドルを投資する。
所要資金のうち、119億ドルはブラジル政府開発銀行から、50億ドルはその他の借り入れとなっており、残りは明らかにされていない。
2013年までの1,740億ドルのうち、1,200億ドルは原油販売収入で賄う予定で、平均47ドル/バレルを見込んでいる。
Petrobras は2007年と2008年にパートナーのスペインRepsol YPF や英国の天然ガス生産大手 BG Group(1986年に民営化されたBritish Gas が前身)などと組んで、海面下4000m以上で石油を発見した。80億~120億バレルの埋蔵量と見込まれている。
そのうちのTupi 油田は軽質油50~80億バレル相当で、2000年にカザフスタンで発見された120億バレルの油田以来の最大級である。
Tupi 油田はおよそ2,140メートルの海の下、さらに地中5,000メートル以上の深さにある。
Tupi の所有権はPetrobras 65%、BG Group 25%、Petroleos de Portugal 10% となっている。
ブラジル大統領は、これらの開発はブラジルにとって不可欠のものとしている。
新しい油田から、2013年に日量 219千バレル、2015年に582千バレル、2020年には1,820千バレルの生産を見込んでいる。
また、天然ガスについては、2013年の日量7百万m3から2020年には40百万m3に増えるとしている。
Petrobras は1月15日、ブラジル国内の埋蔵量(上記を含まず)を発表した。それによると、
石油とコンデンセート 119.7億バレル
天然ガス 3,376億m3
合計(石油換算) 140.9億バレルPetrobras は2008年に平均して日量2,180千バレルの石油・ガスを生産した。
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
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