BPは2月3日、2008年度の決算を発表した。
それによると、2008年の“Replacement cost profits” は256億ドルで、前年の184億ドルと比べ、39%増加した。これは過去最高である。
税引後損益は212億ドルで、前年比では1%の増益となっている。
単位:百万ドル | ||||||||||||||||||||||||||||
|
石油会社の場合、原油価格の変動が大きい場合、在庫評価方法によって損益に与える影響が大きいため、在庫評価とは別に、原油価格を当期の平均価格で評価した損益を Replacement cost profits として示すケースがある。
もし、期首と期末の在庫量が変わらなければ、これは LIFO法による損益と同じになる。
BPの場合、2007年には在庫評価損益が25億ドルのプラスであったが、2008年は44億ドルの赤字で、これを除けば、実質損益は過去最高益となる。
第4四半期をとると、税引後損益は-33億ドルで前年同期(44億円)に比べ77億ドルもの悪化となっているが、在庫評価損が59億ドルもあり、Replacement cost profits では26億ドルの益となっている。
Shell はこれを 「CCS (Current cost of supplies) profits」と呼んでいる。
2008/8/5 Exxon Mobil の損益
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。
コメントする