シノペックがスペインのRepsol の20%を買うと言う噂が飛び交っている。
Repsol の株の20%を所有するスペインの建設会社 Sacyr Vallehermoso が売却を考え、Sinopecと交渉をしているというもの。
Sacyr Vallehermoso は2006年11月に市場から20%を購入し、最大の株主となった。現在の所有株数は20.01%。
住宅バブル崩壊で資金繰りが苦しくなった Sacyr Vallehermoso は債務の縮減を目指し、Repsol 株の売却を狙っているとされる。
Repsol の株価は14ユーロ/株以下に下がっているが、Sacyr は買値の26.7ユーロでの売却を期待しており、ロシアのLukoil は既に提案を拒否した。
Repsol については 2006/8/5 Repsol YPFによるポルトガルの石油化学増強 参照。
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Repsol の原油生産はブラジル沖の深海油田の利権により今後増加することが期待され、Sinopecにとり魅力。
Sinopecは国内の石油需要に対応すべく、このところ海外進出を急いでいる。
昨年12月にはシリアで活動するカナダの石油会社Tanganyika Oil 買収について政府の承認を得た。
また、昨年12月にSinopecがロンドン株式市場に上場するロシアの石油・天然ガス開発会社 Urals Energy の買収を計画していると報じられた。
Urals Energyの原油・ガスの確認埋蔵量は1億7000万トンあるが、巨額の負債を抱えるほか、パイプラインなどへの投資がかさんだことで財務が悪化している。
時価総額から約6倍高い1億3000万米ドルを提示して完全買収を目指しており、ロシア当局の承認を待っているという。
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