広東省珠江河口にある珠海市担杆島で、太陽エネルギー、風力エネルギー、波浪エネルギーを利用する総合発電所・「三力」発電所が完成し、運転を始めた。3つのエネルギーを総合した発電所は世界初。
担杆(Dangan)島は、面積13.2km2で、珠江の河口に位置している。この島に暮らす約300人の住民は、低効率で高コストなディーゼル発電機による電力を使っていた。
2007年10月12日、中国科学院(CAS)広州能源研究所(Guangzhou Institute of Energy Conversion:GIEC)と中国広東省・珠海市の万山海洋開発区(Wanshan Exemplary Marine Development Zone)は、世界初となる風力・波力・太陽光を統合した再生可能エネルギー発電所の建設プロジェクトについて調印を交した。
プロジェクトでは、海洋エネルギーとして潮汐・波浪・海流・海洋温度差・塩分濃度差を利用するとともに、風力及び太陽光のエネルギーも利用。このうち、潮汐・風力及び太陽光エネルギーは実用段階にあるが、他のエネルギーについてはまだ研究・実験段階にある。
プロジェクトでは、3つの不安定なエネルギー源(風力・波力・太陽光)からの電力を島内に安定供給するため、大容量バッテリーを使う。
総投資額は約9億ドル。
潮力発電について 2007/6/22 ニューヨークで潮力発電開始
発電容量は100kWで、うち太陽光利用が5kW、風力が85kW、波浪が10kWである。予備に100kWのディーゼル発電機も備えている。
毎年1万kW時を発電し、 そのうち80%を再生可能エネルギーでまかなう。
電力使用量も不安定であるため、余剰電力を用いて、毎年1万トンの海水淡水化を行い、住民に供給する。
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中国科学院(CAS)広州能源研究所(Guangzhou Institute of Energy Conversion:GIEC)はクリーンエネルギー分野のengineering science を専門とする国の研究施設で、以下のResearch group からなっている。
Laboratory of Solar Energy
Laboratory of Biomass Synthesis Fuel
Laboratory of Energy Environment
Hydrate & Nature Gas Center
Laboratory of Solid Waste Energy
Laboratory of Ocean Energy
Laboratory of Micro Energy System
Laboratory of Biomass Thermal-Chemical Conversion
Laboratory of Geothermal Energy
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