住友化学は4月19日、サウジ・アラムコとの間で「ラービグ第2期計画」について、両社が共同してFSを実施するための基本的な枠組みを定めた覚書を締結した。
FSは2010 年第3四半期に完了する予定で、事業性が確認できた場合には、ペトロ・ラービグ社が本計画実施の主体者となり、2014年第3四半期までの操業開始を目途に、建設に着手する。
付記
住友化学とサウジ・アラムコは6月23日、「ラービグ第2期計画」について、両社が共同して行うFSのプロジェクト・マネジメント・コントラクターとして、日揮を起用すると発表した。
「第2期計画」では、新たに確保する30百万立方フィート/日のエタンと、約300万トン/年のナフサ(既存のトッパーから産出)を主原料に、エタンクラッカーの増設や芳香族プラントの新設を通して、さまざまな高付加価値な石油化学製品を生産する。
検討する主な石油化学製品は次の通り。
EPR(エチレン・プロピレンゴム)
TPO(熱可塑性エラストマー)
MMA モノマー(メチルメタクリレート)、PMMA(メタクリル樹脂)
LDPE/EVA(低密度ポリエチレン/エチレン酢酸ビニール共重合樹脂)
カプロラクタム、ナイロン6樹脂
ポリオール
キュメン、フェノール/アセトン
アクリル酸、SAP(高吸水性樹脂)
ラービグ計画の全体像は以下の通り。
参考 2006/3/25 ペトロラービグ起工式
2009/4/10 Petro-Rabigh スタート・アップ
* 総合目次、項目別目次は
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。
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