BASFは7月8日、中国(Greater China area、香港・台湾を含む)での活動についての最初の年次報告を発表した。
中国での活動の透明性を高めるため、毎年、次の7つの項目について最新情報を発表することにしたもの。
売上高、従業員数、職場の安全、水、廃棄物、大気汚染、エネルギー消費
「持続性(Sustainability)がすべてのことのコアであり、社会と環境に責任をもって初めて、継続して利益ある成長を続けることが出来る。この年次報告により、BASFがグローバルスタンダードを一貫して中国での活動に適用していることを示したい」としている。
BASFは1990年代以降で中国に20億ユーロ以上を投資してきた。2005年からの南京と上海のプロジェクトがメインである。
2006/7/10 BASFの中国戦略
2009/7/9 中国政府、BASF-YPCの増設計画承認
2008/10/13 BASFの重慶MDI計画,進展か
2009年1月に環境保護省の承認を得た。NDRCの認可待ち
過去10年で売上高は毎年20%程度伸びている。
2008年の実績は以下の通り。
中国での活動拠点 | 100%子会社 19、JV 10 | |
売上高 | 約42億ユーロ | |
従業員 | 約6,300人 | |
職場の安全 | 負傷による休業 | 0.4時間/100万時間(前年比50%減) |
水の消費 | 12.9百万m3(2007年の13.5百万m3に比して4.4%減) 主に冷却用 | |
廃棄物 | 排水(BASFの世界規準、地方の規準を満たす) | 7.3百万m3(前年比37%減) |
有機物(水への) | 456トン(前年比42%減) | |
窒素(水への) | 80トン(前年比11%減) | |
重金属 | 1トン(前年比83%減) | |
固形廃棄物 66%はリサイクル又は熱回収 31%は焼却 1%は埋め立て |
42,200トン(前年比25%減) | |
大気汚染 | Greenhouse gas | 180万トン(前年比 5.2%減) |
大気汚染物質 (CO、SOx、NOx、ammonia and other inorganic compounds、 dust、heavy metals、volatile organic compounds) |
950トン(前年比10%) | |
エネルギー消費 | 製品トン当たりの燃料・電力・蒸気使用量は2002年から2008年の間に50%向上 |
* 総合目次、項目別目次
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。
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