シノペック元会長に猶予付き死刑判決

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シノペックの陳同海・元会長(60歳)に対し、北京市中級第二裁判所は15日、収賄で2年の猶予付きの死刑の判決を下した。
政治的権利は剥奪され、全ての財産は没収される。
法律では10日のうちに控訴できる。

1999から20076月までの間に、シノペックでの地位を利用して、2860万米ドル相当の賄賂を受け取り、見返りに土地売買やプロジェクトの契約などで不当な利益を与えていた。

中国政府は閣僚相当の高官であっても容赦はしないとの姿勢を示したものとされている。

通常、猶予付き死刑判決の場合、2年間の態度により終身刑に減刑される。
新華社通信は、彼は莫大な賄賂を受け取り、死刑に値するが、自白し後悔しており、検察側の知らなかった他の犯罪者の行動の情報を提供し、賄賂を返却しており、このため猶予付きとなったとしている。

以前に雲南省の元省長が多額の賄賂を受け取っていたが、調査に貢献したとして、2年の猶予付きの死刑判決を受けている。
逆に、有罪を認めず、収賄が非常に重要な社会的インパクトを与えたとして死刑になった高官もいる。

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陳・元会長は、寧波市の市長を勤めた後、現在の国家発展改革委員会の副委員長も勤め、1998年にシノペックに移り、2003年に会長となった。

2007年6月に突然辞任し、10月に逮捕され、共産党から除名された。

 


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