SABICは7月11日、中国国家発展改革委員会(NDRC)が、現在建設中のシノペックの天津石化計画へのSABICの参加を承認したと発表した。
昨年の6月にシノペックとSABICは戦略的協力契約を調印し、シノペックが建設中の天津の新しい石化コンプレックスを50/50JVとし、新たにSABIC技術によるポリカーボネートの生産を追加することを検討することとした。
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シノペックは既に天津の大港石化基地にエチレン20万トンのコンプレックス(PE12万トン、PP30万トンほか)を持っている。
シノペックと天津市は大規模石化計画をたて、1997年頃にダウケミカルと中国側(SINOPEC/天津市)の50/50 JVが検討された。
しかし、ダウが経済性を理由に撤退した。
その後、天津市は外資企業の参加を求め、サウジアラムコとの合弁の報道もあった。またSABICも2004年4月にシノペックに対して本計画に関心ありとの意向を示したが、そのときは進展はなかった。
シノペックは2005年末に単独での拡張計画の承認を受け、2006年6月に着工した。本年9月に建設が完成する予定。
既存の500万トンの製油所を1250万トンに拡張し、エチレン100万トンを新設するもので、誘導品は以下の通り。
LDPE 30万トン
HDPE 30万トン(INEOS Innovene S Process)
PP 45万トン(LyondellBasell Spherizone PP)
EOG 42万トン(Dow 技術)
フェノール 35万トン
SM 50万トン
ブタジエン、ブテン-1
PC (FS中)
2006年1月のサウジのアブドゥッラー国王の最初の公式訪中を機に、SABICがシノペックとの交渉を再開した。
2006/7/3 SINOPEC天津分公司の100万トンエチレン計画着工
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