2008年2月、アブダビ首長国で世界最初のカーボンニュートラルで廃棄物ゼロのMasdar City の起工式が行われた。
2009/3/18 アブダビのMasdar Initiative
Masdar とBASFは8月19日、Masdar City建設での戦略的パートナーシップ契約を結んだと発表した。
BASFは建設資材やシステム開発の「優先供給者」として指名された。Masdar City完成後はBASFはここに事務所を開設する。
Masdar Cityのエネルギー需要削減のため、BASFは省エネ建設のための幅広い解決策を提供する。
BASFはエネルギーや資源を節約し、同時に温室効果ガスを削減する多くの製品を上市している。
・建物の断熱のための発泡ボードに使われるポリスチレン、ポリウレタン
・相変化物質 Micronal PCM-SmartBoard
ワックス(パラフィン)を特殊ポリマーでカプセルに閉じこめた白色微粉体(直径約5μ)を折り込んだ石膏ボード。
物質を加熱、冷却することで、分子・原子の配置が移動し、構造が変化する現象を「相変化」という。
温度が上るとワックスは溶けて(液化して)熱を吸収し、温度が低下すると、ワックスは固まり(固化して)、熱を放出する。
この媒体の量などの加減で、用途とする製品の希望する温度設定が可能。
BASFでは、10,000サイクルの繰り返し実験により、蓄熱効果は30年以上保つ事を確認している。このため、エアコンの代替となり、電力とメンテ費用の節約となる。
・屋根のコーティングの黒顔料
太陽赤外線をほとんど吸収せず、ヒートアップ防止となる。
・特殊コンクリート混和剤
CO2排出を60%以上下げる。
* 総合目次、項目別目次
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。
コメントする