中国鋼鉄工業協会(China Iron and Steel Association:CISA) は8月17日、豪州第三位のFortescue Metals Groupとの間で、7ー12月の鉄鉱石価格について、前年比35.02%のダウンで合意したと発表した。
Fortescue Metals は下期に2000万wet トンを供給する。
本年5月にRio Tinto と新日鉄の間で33%のダウンで合意、日本と韓国のメーカーはこれを呑んだが、中国鋼鉄工業協会は40-45%のダウンを要求、まだ決まっていない。
この間、Rio Tinto 社員が逮捕され、中国側は鉄鉱石を本来よりも高く購入することにより、中国鉄鋼メーカーの被害額は7000億元(1000億米ドル)にのぼると指摘している。(根拠は明らかにしていない)
今回決まった価格とRioの価格は以下の通り。
価格 (単位:cent/dry metric ton unit) | |||||||||||||||||||||||||||||||
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2009/5/27 2009年度鉄鉱石価格
Fortescue Metals Group には本年2月に中国鉄鋼大手の湖南華菱鋼鉄集団(Hunan Valin Iron and Steel )が16.48%を出資、その後5月に17.4%の株主となっている。(豪州内での反対運動を恐れ、契約には湖南華菱の出資が17.5%を超えないこととしている)。
2009/3/4 中国鉄鋼大手、豪鉄鉱石大手フォーテスキューに16%出資
中国側はRio Tinto 社員逮捕でRio Tinto を揺さぶるとともに、Fortescue Metals にRio Tinto よりも安い価格を出させ、Rio Tinto、BHP Billiton、ブラジルのVale との交渉に当たる。
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http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。
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