広州のシノペックとクウェートの石油精製・石油化学計画 移転

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シノペックとクウェートの石油精製・石油化学計画が多方面からの環境問題での反対を受け、移転することが決まった。

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シノペックとクウェート国営石油会社(KNPC)の石油精製プロジェクトが2006年にNDRCの承認を受けた。
シノペック広州石油化工がKNPCとのJVを設立し、
広州市南沙経済開発区で12百万トンの石油精製を行うもの。

その後、2007年12月に年産15百万トンの石油精製と100万トンのエチレン計画のFS実施が承認された。
投資額は90億ドルとされる。

2006/8/1 クウェートの中国進出 

本計画は現在環境アセスメントを実施中で、ほとんど完了し、環境保護部の承認待ちとなっている。
その後でNDRCからの最終承認を受ける必要がある。

なお、シノペック広州石油化工は同じ広州市の黄埔地区に石油精製・石油化学基地を持っており、石油精製能力を770万トンから1200万トンに増設した。

また、エチレンを既存の20万トンから80万トンに増設する計画の認可を取得していたが、南沙の100万トン計画で、増設計画を取り消した。南沙計画完成後は現在の20万トンエチレンを廃棄する。

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しかしながら、南沙計画に対しては環境面から反対が相次いだ。

南沙区は人口密集の珠江デルタの中心にあり、香港から37km、港珠澳大橋(香港~珠海~マカオ)から40kmしか離れていない。
香港やマカオから強い反対が起こった。
漁業やエビ養殖の盛んな
南沙区の住民は、周辺の製油所による大気汚染と臭気に悩まされており、反対している。

広東省の議員も環境問題を理由に本計画の棚上げのロビー活動を行っていた。

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シノペックは移転先については明らかにしていないが、湛江市だろうと言われている。

 

2006年11月に台湾資本のDragon Group(騰龍グループ)が福建省厦門の海滄投資区で芳香族とPTAプラントの建設を計画したが、住民の反対運動を受け、移転をやむなくされた。

2007/6/11 中国のインターネット反対運動が石化計画を止める

 


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