シノペックとクウェートの石油精製・石油化学計画が多方面からの環境問題での反対を受け、移転することが決まった。
2009/8/4 広州のシノペックとクウェートの石油精製・石油化学計画 移転
シノペックは8月10日、移転先を湛江(Zhanjiang)市 東海島(Donghai Island)に決めたと発表した。
投資額は90億ドルで、1500万トンの製油所、100万トンのエチレンコンプレックスを建設する。
今週から新サイトでのFSと環境アセスメントを行い、数か月内に承認を得て、2013年完成を予定している。
シノペック側は、1250万トンの製油所(1200万トン増設の認可取得済)と100万トンのエチレンを持つ茂名市への移転を希望したが、省政府が湛江市を求めた模様。
湛江経済技術開発区は広東省の4大国家級経済開発区である。
国務院が1984年に、沿海都市14市に設立を決めた初めての国家級の経済技術開発区の一つとなった。
2006年に同開発区の拡張が決まった。現在の開発区の対岸にある東海島に新たに10平方キロメートルを開発するもので、天然の良港という地理的条件を生かし、臨海重化学工業区にする。
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なお、2008年6月に Petrochina、Shell、Qatar Petroleum International (QPI)の3社は中国での石油精製・石油化学コンプレックス建設の予備検討開始の覚書を締結した。PetroChina 51%、Shell とQPI がそれぞれ24.5%出資となっている。
同年10月、浙江省台州市当局は、3社が台州市での建設を検討していると発表した。
Shell China は8月7日、質問に対して、立地はまだ決まっていないと述べた。現在FSの実施中としている。
中国誌は、PetroChinaがNDRCに計画を提出したが、まだ返事がないとしている。
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