LGグループは9月23日、京畿道坡州(Paju)市の月籠産業団地で「LG坡州先端素材団地」の起工式を開いた。
2018年までに4兆ウォン(約2950億円)を投資し、面積84万平方メートル規模の素材専門産業団地を建設する。
坡州市は軍事境界線を隔てて北朝鮮と接する最前線で、市域に非武装地帯がある唯一の市で、板門店は同市にある。
坡州市月篭地域にはLG Display (旧称 LG Philips LCD)の産業団地がある。
173万平方メートルの敷地で、8000人を雇用し、地域経済活性化に寄与している。LG Displayは本年3月、Pajuの第8世代(2200×2500mm)LCD工場が量産を開始したと発表した。
6月には、同地に500億ウォンを投じ、2009年後半に太陽電池研究開発用のパイロットラインを建設する他,屋外にテスト用の発電施設を建設すると発表した。
LCDプラントから6km離れた新しい先端素材産業団地では、LG化学とLG Innotekが2018年までに総額4兆ウォンを投資する。
LG化学は2018年までに3兆ウォン(約2210億円)を投資し、液晶パネル用ガラス基板の生産ライン7本を建設し、年5000万平方メートルのガラス基板生産を見込む。LG化学はガラス基板事業を偏光板、二次電池に続く成長源として育成していく方針を立てている。
同社の当初の計画では4300億ウォンを投資するというものであったが、大幅に拡大した。
LG化学の金磐石副会長は、今回の投資について、「未来の成長産業分野で市場支配力を高めることが狙いだ」と話した。
液晶パネル用ガラス基板は、液晶パネルの生産原価の20%以上を占める重要部品。
LG Innotekも2012年までに1兆ウォン(約740億円)以上を投資し、発光ダイオード(LED)によるバックライトユニット、照明用LEDパッケージの生産ラインを建設し、来年5月から本格生産に入る。
同社は2012年に1兆5000億円の売り上げを達成し、世界のLEDパッケージ市場で10%以上のシェアを獲得したいとしている。
LG Innotek は1970年にGoldstar-Alps Electronics として設立され、1995年に LG Electro-Componentsと改称、1999年にLG Precisionと合併し、2000年5月に LG Innotekと改称した。
現在、次の8つのコア事業をもっている。
Tuners、Motors、Power modules、LCD modules、Camera modules、
LEDs、MCMs(Multi Chip Modules)、Car Electronic Components
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