スペイン企業が四川省でシリコン事業

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スペインと中国のJVのGanzi Atlantic Silicon Industry920日、四川省の甘孜(Ganziカンゼ)・チベット族自治州の州都・康定(Kangding ダルツェンド)県で金属シリコンの第一期の起工式を行った。

Ganzi Atlantic Silicon はスペインのFerroatlantica (Atlantic Ferroalloy)75%、現地のGanzi Shunda Silicon Industry25%出資する。

820百万ユーロを投じる事業は2期に分かれる。
第一期は金属シリコン
50千トンで、第二期は金属シリコン50千トンと太陽電池用ポリシリコン10千トンとなっている。
水力発電所も建設する。
5,600人の雇用が生まれる。

合計100千トンの金属シリコンと10千トンのポリシリコンプラントは2011年に完成するが、2013年の発電所完成後に本格商業生産を開始する。

20076月にスペインのカルロス国王が参加し「四川ースペイン経済交流」が開催され、その席でFerroatlanticaJuan Miguel Villar Mir 社長が四川省に世界最大の金属シリコン工場を建設すると発表、その後立地を探していた。(当時は能力150千トンとしていた)

本年4月に四川省成都市で開催された中国・スペインフォーラム第5回会合で調印された。

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Ferroatlantica はスペインの建設・エネルギーなどの総合事業大手Grupo Villar Mir に帰属する。
スペインに Cee、Dumbria、Sabon、Boo の4工場を持ち、金属シリコン、フェロシリコン、フェロマンガン等を製造販売している。

1998年にベネズエラのCVG-Fesilvenの80%を取得、社名を Ferroven に改称した。

Grupo Villar Mir2005年にPechiney Électrométallurgieとフランスの子会社Invensil 及び南アのシリコン精錬所を買収、 2006年にPechiney ÉlectrométallurgieFerro Pem と改称した。
フランスに
AnglefortChateau FeuilletLaudunLes ClavauxMontricherPierrefitte 6工場、南アにPolokwane工場を持つ。 

現在のグループのこの事業関連の能力は以下の通り。(単位:トン)

  Ferro Atlantica Ferroven  Ferro Pem TOTAL
Silicon 40,000   183,000    223,000
Ferrosilicon 79,000 96,000 20,000 195,000
Silicomanganese 218,000     218,000
Ferromanganese 221,000 38,000   259,000
CaSi     18,000 18,000
Inoculants and nodulisants     69,000 69,000
Pulverised and Passived 10,000     10,000
Paste of electrodes 6,000 14,000   20,000
Microsilica (Silica Fume) 32,000 22,000 80,000 134,000

 

参考 日本の多結晶シリコンの状況


* 総合目次、項目別目次
 http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htm にあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


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