中国最大の自動車用コンパウンドメーカーのChina XD Plastics Company は11月27日、NASDAQに上場した。
これまで1年弱、店頭株式として取引されていた。
黒竜江省ハルビンに本拠を置く China XD Plastics は、100%子会社のHarbin Xinda Macromolecule Material で主として自動車用のコンパウンドの開発・製造・販売を行っている。
同社は1985年にHarbin Xinda Nylon factoryとして設立された。
25年の歴史を持ち、19系列で年産7万トンの能力を持つ。製品の約90%が自動車用となっている。
製品は6つのグループから成る。
Modified PP、Modified ABS、Modified Nylon、Alloy Plastics、
Environment Friendly plastics、Engineering Plastics
同社の特殊プラスチックは中国で製造される30以上のモデルの自動車(Audi、紅旗、Volkswagen、Mazdaなど)の内装(インストルメントボード、グローブボックスなど)、外装(バンパー、ドアミラーなど)や機能部品(エンジンカバー、エアコンシェルなど)に使用されている。
中国の自動車生産は、2006年が730万台、07年850万台、08年940万台と順調に増加、本年予想は1200万台となっている。
これに応じて、自動車用プラスチック需要は2006年が730千トン、07年955千トン、08年1,060千トン、09年予想は1,414千トンとなっている。2009年予想の140万トンのうち、輸入品が65%、国産品が35%となっている。(同社情報)
同社は現在、黒龍江省、吉林省、遼寧省の中国北東部に的をしぼっているが、2010年第1四半期に能力を10万トンとし、2013年までには能力20万トンとして河北省、山東省を含む市場で、2015年までに能力30万トンとして更に江蘇省、浙江省を含む市場で、大きな地位を占める構想を持っている。
現在のシェア10%を2013年までに25~40%にしたいとしている。
また、米国で同業を買収し、会社の認知度を高めたいともしている。
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