Petrobras(ブラジル国営石油会社)とOdebrecht(Braskemの主株主)は1月24日、Petrobras 40%/UNIPAR 60%出資のQuattor Petrochemical のUNIPAR持株を買収し、同社をBraskemに統合すると発表した。買収額は478百万ドル。
また、PetrobrasのBraskemへの出資を増加する。
現在のBraskemの主株主のOdebrechtは議決権の50.1%を保持するが、 Petrobras とOdebrechtがBraskemでの意思決定を共同で行う。
このため、両社は持株会社BRK Investimentos Petroquimicosを設立する。
これにより、Petrobrasの石化事業とBraskemを統合して新Braskemが誕生することとなるが、同社は熱可塑性樹脂業界でアメリカ大陸最大のメーカーとなる。
ブラジルの5つの州 (Sao Paulo, Rio de Janeiro, Rio Grande do Sul, Bahia and Alagoas)に26の工場を持ち、年間売上高260億ドルとなる。
なお、両社のJVとして、Ipiranga、Copesul、Petroflexがあるが、これが新Braskemに統合されるのかどうか、現在のところ不明。
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Braskemによると、新会社の能力は以下の通りとなる。
PE 304万トン
PP 197万トン
PVC 51万トン合計は551万トンで、ExxonMobil の531万トン、Dowの483万トンを上回る。
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2007年8月11日、Petrobras とUnião de Industrias Petroquimicas (Unipar) は両社のブラジルの化学品、合成樹脂事業を統合する協議を行っていると発表した。新会社の名称は Companhia Petroquimica do Sudeste (CPS) で、Uniparが主導権を持つとされた。
2007/12/6 Petrobras、石化事業を再編
2008年6月12日に新会社が設立された。社名は変更され、Quattor Petrochemical となった。
新会社にはPetrobrasが40%出資、UNIPARが60%出資した。
PetrobrasはRioPolとSuzanoを、UNIPARはPQU, Polietilenos と同社の化学部門を拠出した。
統合対象各社は新会社の子会社となった。(社名変更)
拠出会社 新社名(子会社) 持株会社 Quattor Participacoes SA Petrobras
40%Rio Polímeros(RioPol) Rio Polímeros SA Nova Petroquímica
(Suzano Petroquímica)SA Quattor Petroquímica UNIPAR
60%Petroquímica União (PQU) Quattor Basic Chemicals SA Polietilenos União Polietilenos Union SA UNIPAR's Chemicals Unit
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