韓国大手企業、投資と雇用を拡大

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全国経済人連合会(全経連)は1月15日、ソウルの大韓商工会議所に李明博大統領を招き、「投資や雇用拡大に向けた30大グループによる懇談会」を開いた。

李大統領は先ず、「韓国企業の成績が良かったのは、企業が競争力を持って挑戦的に海外市場を開拓したことに起因する」としてねぎらった。

これに対し、30大グループは本年、投資と雇用規模を昨年より大幅に増やすことを明らかにした。
合計で過去最高の87兆ウォン(7兆円)を投資し、7万9千人を採用する計画で、投資は昨年より16.3%、採用は8.7%増えることになる。  *
1 兆ウオン≒ 800億円

李大統領は「今年最も重要な政府目標は雇用創出だ。大企業が果敢な投資と雇用に向けた意思を表明したことに感謝する。国家雇用戦略会議を毎月開く予定だ。企業にも支援となる戦略会議になるだろう」と述べた。

主な会社の計画は以下の通り。

三星グループ 投資26兆5千億ウオン、新規雇用 19千人
うち、三星電子がグループ全体投資の70%弱
 (半導体に5兆5千億ウォン以上、LCDに3兆ウォン以上を投資)

「景気状況によっては投資と雇用はさらに増やす」
現代・起亜車
グループ
投資10兆5千億ウォン(前年比12%増)、採用5千人+大学生インターン1千人
うち、エコカー開発などの研究開発に4兆6千億ウォン

「環境にやさしいグリーン成長事業に寄与するよう最善の努力を尽くす。
積極的な人材採用と投資のために力を尽くす」
LGグループ 投資15兆ウオン、採用1万人

「未来を準備するためにLGは環境にやさしい自動車関連核心技術に積極的に投資している。
この事業は現在、世界的に初期段階なので、うまくいけば韓国企業が世界市場をリードすることができるだろう」
SKグループ 投資7兆ウオン(前年比10%程度増)、採用2千人

「企業投資としてのみ雇用するのではなく、社会的企業を増やしながら雇用の創出に力を尽くすようにする」
ボスコ 投資9兆3千億ウオン、採用2500人
ロッテ 投資35千億ウオン(前年比50%増)+M&Aなど1兆ウオン、
新規採用
7500人+インターン1000

第2ロッテワールド、石油化学設備増設など
斗山 投資15千億ウオン(前年比25%増)
STX 投資1兆2千億ウオン、新規採用2千人

 

別途、韓国石油化学協会は新年の会合で、国際競争力強化のため、石化企業が今後3年間で14.4兆ウオン(11500億円)を投資することを明らかにした。

2010年には4.7兆ウオンを、来年は5.9兆ウオンを投資する。
また、本年の貿易収支を前年の
19.7兆ウオンから29.7兆ウオンに増やすとしている。

麗川NCCはエチレン増強のため2.7兆ウオンを投資する。

麗川NCCはハンファと大林産業がエチレンを統合したもので、能力は3系列合計186万トン。
エチレン増強計画は明らかにされていない。
(韓国はエチレン換算能力
6,674千トンに対し、内需は3,719千トンしかなく、韓国での増強は考え難い)

LG化学はリチウムイオン電池に1兆ウオンを投資する。
同社は昨年、中国海洋石油との合弁で広東省で
ABSを生産することを発表した。

2009/7/25 LG Chem、中国海洋石油との合弁で広東省でABSを生産

SK Energyは海外事業の拡大計画の一環として、石油化学部門の本社の上海移転を開始した。

同社はシノペックの武漢エチレン計画への参加を決めている。<p><p><p>HTML clipboard</p></p></p>

2008/6/2  韓国SK Energy、シノペックの武漢エチレン計画に出資


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