ペトロチャイナ子会社の吉林石油化学は昨年7月、製油所の増設とSM、ABSプラント増設の地鎮祭を行った。
同社は吉林省にコンプレックスを持っている。
製油所は能力700万トンで、エチレン能力は当初38万トンと15万トンの2系列合計53万トンであったが、2005年に75万トンに、2007年に85万トンに増設した。
SMは能力14万トン、ABSは能力19万トンである。
今回、製油所を1000万トンに増設、新たに32万トンのSMと、20万トンのABS 2系列を新設する。
(当初案ではABSは30万トンの増設であったが、20万トン2系列、合計40万トンとなった)
増設が完了すれば、SM能力は合計46万トン、ABS能力は59万トンとなる。
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韓国の第一毛織は昨年12月22日、吉林石化とABS樹脂工場建設と生産のための技術協力契約を締結したことを明らかにした。
この契約で第一毛織は吉林石化にABS生産技術などを供与し、技術支援費と教育訓練費として2814万ドルを受けることになる。
第一毛織はサムソン系列で、1954年に設立された。
繊維業からスタートし、紳士服のフォーマル/カジュアル部門を立ち上げて、韓国のトータルファッションのリーディングカンパニーとして成長した。
繊維のみならず合成樹脂などの化学素材から電子化学材料まで幅広い製品を生産している。
合成樹脂部門では、PS、ABS、PC、エンプラ、人工大理石を扱っている。
現在の能力はPS 14万トン、EPS 8万トン、ABS 42万トン、PC 65千トンとなっている。
第一毛織は2005年にイラン国営石油化学の子会社 Tabriz PetrochemicalにABSとSANの技術供与を行っている。
第一毛織では「イランに続き中国にABS技術を輸出することで、新しいレベルのグローバルビジネス領域を開拓した。特殊樹脂技術の開発投資を拡大し、世界的な化学企業とのパートナーシップを強化していく」と述べた。
Tabriz Petrochemical はイランの北西端にあり、2005年にABSを35千トン増設して70千トンとし、新たにSAN 41千トンを新設している。同時にHIPS 40千トンも増設し80千トンとしている。
エチレン能力は136千トン、SM能力は95千トン。
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吉林石化は1月8日、ABS原料のエチルベンゼンとスチレンモノマーの建設のため、CB&Iの子会社のLummusとの間で技術ライセンスと設計の契約を締結した。
スチレンモノマーの能力は32万トンで、2011年のスタートを予定している。
Lummusは吉林石化の既存SMの建設時にも技術供与している。
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別途、上海華誼集団公司の子会社Shanghai Huayi Polymer はこのたび、38千トンのABSプラント建設の式典を行った。
20万トン計画の第一期となる。
中国のABSメーカーについては 2009/7/25 LG Chem、中国海洋石油との合弁で広東省でABSを生産
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