三井物産、米国でシェールガス開発生産プロジェクトに参画

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三井物産は2月16日、三井石油開発とのJVのMitsui E&P USA を通して、Anadarko Petroleum が米国ペンシルベニア州のMarcellus Shaleエリアにおいて開発・生産中のシェールガス事業に参画すると発表した。

Anadarko Petroleum が保有する権益の内、32.5%(全事業権益の約15.5%に相当、持分面積約10万エーカー)を約1,400 百万米ドルで譲り受ける(Anadarko の将来開発費を肩代わり負担する)。

生産期間は約60年間で、Mitsui E&P USAの持分はピーク時生産量が原油換算で約6.0~7.7万バレル/日、開発総費用は約30~40億米ドルの多額になる。三井物産としては、ロシア・サハリン沖のガス・石油開発「サハリン2」(総事業費約2兆円)と並ぶ大型エネルギー事業への参画となる。

累計数千本単位の井戸を約10年間に亘り順次掘削する。
ガスは米国内を中心に販売する。

Mitsui E&P USA
 三井物産 : 60.0%
 三井石油開発 : 40.0% 
 (三井石油開発は三井物産 54.61%、政府 20.03%、三井化学 4.98%ほかが出資)

シェールガスは、シェール(頁岩)層に貯留されている天然ガスで、従来から北米を中心に世界でその豊富な資源量は確認されていたが、商業化されていなかった。
昨今、水平井・水圧破砕といった技術の進歩を受け、低コスト生産が可能となり開発が活発化している。

2002年にBarnetteシェールガス開発の成功、.新たなシェールガスを相次ぎ確認された。

米国4大シェールガスはBarnett, Fayetteville, Haynesville, Marcellusで、カナダではBC州にMuskwaがある。



マーセラス・シェール・エリアは、豊富な埋蔵量に加え、一大需要地である米国北東部に近く、また生産コスト面でも競争力が高いため、米国において、最も有望なシェールガス産出地の一つと言われている。

Anadarko Petroleum は米国の大手独立系石油・天然ガス会社で、2009末の確認埋蔵量は石油換算23バレル。
同社は
2006年に、米国の独立系石油企業であるKerr-McGee及びWestern Gas Resoucesを買収した。これによりAnadarkoは独立系企業では世界最大の確認埋蔵量を誇る企業となった。

活動地域は以下の通り。


 

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住友商事は2009年12月15日、米国の独立系開発会社であるCarrizo Oil & Gasが米国テキサス州Barnett Shale fieldに保有している天然ガスコアエリア開発プロジェクトに参画すると発表した。12.5%の参加となる。

Carrizo Oil & GasMarcellus Shaleエリアにも広く権益を確保し始めており、住友商事は同社をパートナーとすることで、将来的には他のエリアにおけるシェールガス事業への展開を視野に入れて、本事業の拡大を目指す。 

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ExxonMobil は2009年12月21日、XTO Energyを410億ドルで買収すると発表した。

XTOは米国のみで操業する非在来型天然ガス生産大手で、シェールガス、タイトガス、コールベッド・メタン、シェールオイルなど、合計換算 45兆立方フィートのガス資源を有しており、Barnett, Fayetteville, Haynesville, Marcellusなど主要シェールガスの全てで開発を行っている。

今回の取引完了後、ExxonMobil は、非在来型資源のグローバルな開発と生産を管理する新たな上流部門組織を設立する。

ExxonMobilの最大の狙いはシェールガス開発技術の適用ノウハウ(人的資源)の獲得とされる。これらのノウハウは、非在来型ガスのみならず、世界の在来型及び非在来型石油に適用可能。

ExxonMobil のCEOは1月20日、米議会で証言し、XTO買収がシェールからの天然ガス生産拡大につながり、環境に害を与えることなく米経済を押し上げるとの見通しを示した。   

参考 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 資料



目次、項目別目次
    
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htmにあります。

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