Rio Tintoは3月19日、同社と中国アルミ業公司(Chinalco)がギニアの Simandou鉄鉱石開発でJVを設立する覚書を締結したと発表した。
Rio Tintoは現在、 Simandou project の95%の権利を有している(残り5%世銀のIFC)が、その持分を新JVが受け継ぐ。
Chinalcoは2~3年で開発費13.5億ドルを投入し、JVの47%を取得する。プロジェクト全体の比率はRio Tintoが50.35%、Chinalcoが44.65%、IFCが5%となる。
事業範囲は鉄鉱石開発のほかに、海岸までの700kmの鉄道とConakry市の南での港湾設備建設を含んでいる。
ギニア政府がプロジェクトの20%までを買収するオプションを有しているが、その場合、3社は出資比率に応じて売却する。
Simandou はギニアの南東部にあるワールドクラスの鉄鉱石鉱山で、FSは完了し、Rioは既に6億ドルを支出している。
完成後は年間70百万トンの鉄鉱石を産出する計画。
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Rio Tinto は 2009年年2月に、Chinalcoから現金で195億ドルの出資を受けると発表したが、6月5日にこれを取り止めた。
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これがあってか、中国の検察当局はRio Tinto社員を産業スパイと贈賄の容疑で逮捕している。
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