アラムコとダウ、石油化学コンプレックス建設地を変更

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サウジアラムコとダウは2007年5月、世界最大級の化学品・合成樹脂のコンプレックス(Ras Tanura総合計画)の建設・運営についての詳細覚書を締結したと発表した。

コンプレックスの立地はサウジの東海岸のAl Jubail南東のRas Tanuraで、同地にあるアラムコのRas Tanura製油所(55万バレル/日)とJu'aymah ス処理工場(いずれも世界最大)から原料ナフサ及びエタンの供給を受け、エチレン、プロピレン、芳香族の基礎原料のほか、当初にはワールドクラスのLDPEHDPEEO/EG、PO/PG、クロルアルカリ、VCM、ポリウレタン、エポキシレジン、PC、アミン、グリコールエーテルなどを生産することとしていた。エチレン能力は120万トンと噂されていた。

2007/5/15  アラムコとダウ、世界最大級の石油化学コンプレックス建設

Saudi Aramco はこのたび、この計画をRas TanuraからJubail移すことを決めた。
Ras Tanuraの土地の造成費が高いこと、同地が過密であることが理由。

Jubailには電力、水などの用役が揃っているため、移転により40%ものコスト節減が可能となる。

Saudi Aramco が計画していたRas Tanura での製油所増設(80億ドル)は取り止める。

石化コンプレックスの原料は当初のナフサとエタンからエタンのみに変更される。
エタンは
2009年に建設契約を締結したAramcoとフランスのTotal とのJVSaudi Aramco Total Refining and Petrochemical Company(SATORP) から供給を受ける。

基本設計(front-end engineering and design)は本年末に完成し、その後建設契約を締結する。

詳細の発表はないが、5つの誘導品計画が取り消されたとの情報がある。

 


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