ConocoPhillipsは4月12日、カナダのオイルサンド事業会社 Syncrude Canada Ltd の持株 9.03%をSinopecに売却すると発表した。
売却金額は46.5億米ドルで、中国の北米投資で最大のものとなる。
市場での予想は40億ドルで、Sinopecの買値は予想を上回った。
中国によるカナダのオイルサンドへの投資としては既にSinopecとPetroChinaのものがあるが、今回のものは開発段階ではなく、既に1978年から操業をしており、日量35万バレルの生産を行っている。取引金額もはるかに大きい。
Sinopecは2005年6月、 カナダのアルバータ州Northern Lightsにおけるオイルサンド事業の権益の40% を1億5千万カナダドルで買収し、2009年に買い増しして50%にアップした。
PetroChina は2009年8月31日、カナダのAthabasca Oil Sands Corp. からMacKay River 及び Dover オイルサンド計画の60%の権益を取得する契約を締結したと発表した。対価は19億カナダ ドル。
2009/9/10 PetroChina、 カナダのオイルサンド事業に参加
ConocoPhillipsにとっては2年計画での100億ドルの資産処分計画の一部で、昨年10月に売却を発表していた。
当初は Syncrude Canadaの最大株主のCanadian Oil Sandsが買うのではないかと見られていた。
Syncrude Canadaの現在の株主は以下の通り。(%)
Canadian Oil Sands 36.74 Imperial Oil Resources 25.00 Petro-Canada Oil and Gas 12.00 Conoco-Phillips Ois Sand 9.03 Nexen Oil Sands Partnership 7.23 Murphy Oil 5.00 Mocal Energy
(新日本石油開発 100%)5.00 合計 100.00
このうち、新日本石油開発の100%子会社のMocal Energy は1980年代に三菱石油が資本参加していたもので、後に日本石油による三菱石油の吸収合併で、新日本石油開発の子会社となった。
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