3月決算が出揃った。(旭硝子、昭和電工は12月決算)
営業損益でみると、多くの会社が前年比では増益となっているが、信越化学を初め、帝人、JSRなど減益の会社も多い。
前年比増益の会社も前々年比では減益で、減益幅は非常に大きい。特に石油化学と情報電子化学の部門での減益が大きい。
(グラフの中では前々年比で増益はチッソのみ)
石油化学については、今後、ナフサの上昇が予想されるが、製品値上げについては、海外からの流入懸念やデフレ下での需要家の反発で難しい。
輸出についても、サウジのPetroRabigh が本格生産を開始したほか、中東、中国での大規模計画が相次いでスタートし、今後は難しくなる。逆に、中国から締め出される韓国や台湾のメーカーの日本向け輸出の可能性も出てくる。
このままではジリ貧になる恐れが強い。
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