Sanofi-Aventis、日医工と提携、日本のジェネリック医薬品に進出

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Sanofi-Aventis と日医工は528日、日本においてジェネリック医薬品事業を展開する共同出資会社「日医工サノフィ・アベンティス」を設立し、戦略的提携関係を結ぶことで合意したと発表した。

この共同出資会社には、Sanofi-Aventisの日本子会社サノフィ・アベンティスが51%、日医工が49%を出資する。

また、戦略的提携関係をより強固なものとするため、サノフィ・アベンティスは日医工が第三者割当で発行する株式の1,524,500 株を44.1億円で取得し、日医工の全発行済み株式の4.66%を取得、創業家などに次ぐ大株主になる。

提携の具体的なステップとして、JVはサノフィ・アベンティスが製造販売承認権を有する睡眠障害改善剤「アモバン(R)」(2009年度売上高 51億円)の販売と流通を行う。
日医工は、薬局、卸、医療機関の広範なネットワークを通じて、販促活動を行う。

両社は、日医工がこれまで日本で培ってきたジェネリック医薬品の製造・開発・販売のノウハウと、Sanofi-Aventisのリソースやグローバルで展開するジェネリック医薬品を融合させることにより、日本のジェネリック医薬品市場において、JVの発展に向け、さらなる機会を検討するとしている。

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日医工は1965年7月に日本医薬品工業として設立、1967年に富山市内に工場を建設した。
2005年6月に日医工株式会社に改称した。

ジェネリックメーカーとしては初めて1980年に名古屋証券取引所第二部に上場、現在、大阪証券取引所、名古屋証券取引所の第一部に上場している。
国内5カ所の生産拠点で製造、医薬品卸等を通じて全国12万軒の医療機関等で採用されている。

同社は、「ジェネリックメーカーとして世界で卓越する」というミッションステートメントを掲げるとともに、日本のジェネリック医薬品市場において高い評価と強さを兼ね備えた企業として市場を拡大させ、バイオ後発薬、抗体医薬及び抗がん剤等の将来の新たな市場を創造することを目指している。

同社は本年1月、富山県滑川市の主力工場に遺伝子組み換え技術などを使って製造するバイオ後発薬の開発技術センターを設置し、バイオ薬品事業に参入することを発表した。

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Sanofi-Aventis はHoechst特殊品をClariantに譲渡、化学品をCelaneseとして分離)とRohne Poulent (化学品、繊維・ポリマーをRhodiaとして分離が合併したAventis を、フランス政府の支援を受けたSanofi Synthelabo(元はElf AtochemL'Oreal)が買収して誕生した。

2006/3/6  世界の医薬会社の構造改革

Sanofi-Aventis では、「急成長している日本のジェネリック医薬品市場において、当社のリーダーシップを強化し、確固たる地位を築いていくために、日医工と共同出資会社を設立できることは大変喜ばしい。さらなる成長が見込まれるこの市場において、経済性にすぐれた高品質なジェネリック医薬品を提供することを目指し、政府によるジェネリック医薬品の使用促進策を推し進めたいと考えている」としている。

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日本の医療用医薬品市場は年間約8兆8,500億円(薬価ベース)の世界第2位の市場規模だが、全医療用医薬品に占めるジェネリック医薬品の割合は、金額ベースで約8%、数量ベースで約20%に止まっており、5割を超す米国やドイツに比べ低い。

政府は患者負担の軽減や医療費抑制を目的として普及を推進しており、2012年度までに数量ベースで全医療用医薬品市場の30%以上をジェネリック医薬品が占めることを目標に掲げており、ジェネリック医薬品の使用促進が図られている。

このため、有力企業が相次ぎ参入し、競争が激化している。また、海外のジェネリック医薬品メーカーも多数進出している。

2010/3/5  日本のジェネリック市場の動き 


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