経済産業省化学課は6月30日、エチレンセンター11社の2009年度の収益状況の集計結果を発表した。
経常利益は、2008年度はナフサ価格の下落で、製品価格に原料コストを転嫁しきれず、在庫評価損を計上する等により1,825億円の赤字を計上したが、2009年度は、在庫評価損が減少したことや、石油化学製品の生産量及び販売数量が回復したこと等により94億円の赤字に減少した。
これを半期別にみると以下の通りで、下期には若干ながら黒字に転換している。
各社の決算で見ると、2008年度下期のうちの4Q(2009年1~3月)が最悪である。
営業損益は以下の通りで、単独ベースでは3億円、連結ベースでは338億円と、いずれも黒字に転換した。
しかし、石化事業の損益悪化で危機感が高まり、三菱化学の四日市エチレン停止や、塩ビ業界やポリオレフィン業界の再編、住友化学と三井化学の全面的統合案などが相次いだ2000年頃の損益よりは、はるかに低い水準である。
集計区分は以下の通り。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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