BPは7月27日、2010年の第2四半期の損益を発表した。
石油会社は在庫変動の影響を避けるため、前期末在庫の影響を除いた損益(当期のコストによる損益)を発表している。
BPではこれをReplacement Cost 損益と呼んでいる。
第2四半期のReplacement Cost 損益は170億ドルの赤字、上半期では114億ドルの赤字となった。
単位:百万ドル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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BPでは事故関連の費用を322億ドル計上した。
直接支払った費用29億ドルに、将来の引当金として293億ドルを加えたもの。これには米政府に約束した200億ドルのエスクロー勘定を含んでいる。
なお、BPはAnadarko と三井石油開発に合計1,433百万ドルの負担を求めたことを明らかにした。
Svanberg 会長は、BPには重大な過失はなく、契約上、当然回収できるとしている。
(今回の決算には反映していない)
実際の請求額は以下の通り。
Anadarko MOEX
5月分 272百万ドル 111百万ドル
6月分 919百万ドル 368百万ドル
累計 1,191百万ドル 479百万ドル
事故関連費用を除くと、業績は好調で、本年上期の金利・税前損益は前年同期比で1.8倍となっている。
BPでは今後18ヶ月で300億ドルの資産を売却する計画。(Apache への売却 70億ドルを含む)
主に上流の資産で、BPよりも他の会社の方に価値があるものを選ぶ。これにより、BPには数は減るが、優良な事業が残ることとなる。
一方でアゼルバイジャン、エジプト、中国、インドネシアなどで新事業を進める。
財務的には、6月末の借入金残高230億ドルに対し、今後18ヶ月で借入金を100-150億ドルのレベルに下げる。
2010-2011年の投資は年間180億ドルベースを維持する。
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BPは7月27日、 Tony Hayward CEOが10月1日付けで辞任し、Robert Dudley氏がCEOに就任すると発表した。
Hayward CEOに対しては、原油流出事故への対応のまずさをめぐって辞任を求める圧力が高まっていた。
Robert Dudleyはボードメンバーで、現在メキシコ湾のクリーンアップと補償事業を担当している。
1998年のBPによるAmoco買収でBPに移った。2008年までBPのロシアのJVのTNK-BPのCEO兼社長をしていた。
BPで初の米国人CEOとなる。
Hayward氏はTNK-BPの取締役(非執行役員)に就任する予定。(新聞は「シベリア送り」と報じている。)
TNK-BPについては 2008/9/9 BP、ロシアの石油JV 経営問題でロシア側に譲歩
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