ダウは7月16日、International Olympic CommitteeのTOP(The Olympic Partners)になる契約を締結したと発表した。スポンサー期間は2010年から2020年まで。条件は明らかにしていないが、1億ドル以上との報道もある。
TOPプログラムは1985年に創設された。IOCに対する最高水準の世界的スポンサーシップで、冬季・夏季オリンピック大会を含めた4年間の全体を通してサポートを行う。
従来、オリンピックマークの商業使用権は各国のオリンピック委員会が管理をしていたが、サマランチ会長がIOCの一括管理にし、この制度を始めた。
1業種1社に限定されており、ダウは化学分野で契約した。
(電機分野は同業種の企業が多数選ばれているが、Panasonicは音響・映像機器、GEは一般電気製品、Samsungは通信機器と細分化されている。)
TOP にはそれぞれの分野で、自社製品、技術、サービスの世界的マーケティング活動の独占的な機会が与えられる。
ダウではこの期間中、10億ドルの売り上げ増加を期待している。断熱材、熱伝導流体、建築・産業用コーティング剤、電化関連および絶縁、プラスチックなどが対象で、ダウの30以上の事業部門がオリンピック関連のインフラ市場に売り込みをかける。
ダウは2010年冬季オリンピック・パラリンピック・バンクーバー組織委員会の公式サプライヤーになり、スタイロフォーム製品がオリンピック建築物の多くに使用された。
2012年のロンドンオリンピックのTOPには現在、ダウのほか、Coca-Cola、Acer(パソコン)、Atos Origin(IT)、GE、McDonalds、Omega、Panasonic、Procter & Gamble、Samsung、Visaの合計11社が選ばれている。
(Procter & Gambleはダウに続いて7月28日に選ばれた。)
このうち、Atos Origin、Panasonic、Samsungは2016年まで、ダウ、Coca-Cola、Omega、Procter & Gamble、Visaは2020年までとなっている。
Panasonicは2009年から2016年までTOPを務める。
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