湖南石油化学、マレーシアのTitan Chemicalsを買収

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ロッテグループ系列の湖南石油化学は716日、マレーシアの石油化学大手 Titan Chemicalsを買収すると発表した。
買収総額は12.5億ドルで、買収価格は直近の株価に27%のプレミアムをつけるものとなる。

既に大株主の台湾のChao Groupから37.3%、国営資産運用会社Permodalan National Bhd.から35.3%の合計72.6%を取得する契約を締結している。残り株式についてTOBをかける。

湖南石油化学は、1兆3000億ウォン(約936億円)の手持ち現金があり、グループ他社の支援を受けず、買収資金を全額自己調達する。

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Titan Chemicalsは2008年3月に亡くなったT.T. Chao (米国のWestlake Chemicalの創始者)1989年に設立した。
マレー半島南端のPacir Gudangにエチレン73万トン、ポリエチレン53万トン、PP37万トン、BTXのコンプレックスを建設、運営している。
2006 年3月にはインドネシアのPEメーカー P.T. PENI (BP/三井物産/住友商事合弁、LLDPE/HDPE 450千トン)を買収し、PT. TITAN Petrokimia Nusantara と改称している。

2008/3/12 T.T. Chao 逝去

同社の昨年の売上高は16.4億ドルとなっている。

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湖南石油化学は1976年に韓国政府の麗水石油化学と三井グループの第一化学との50/50JVの誘導品会社として設立された。(エチレンは政府出資の湖南エチレンが製造)
1979年に韓国政府が麗水石油化学をロッテと大林産業に売却(その後大林は離脱)、湖南エチレンは大林産業に売却した。
湖南石油化学は1992年に自社エチレンをスタートさせている。
日本側は順次、湖南石油化学の経営から外れ、2002年12月に第一化学は持株を売却、2003年6月に第一化学は解散した。
現在は湖南石化の過半をロッテが保有している。

2006/4/11 韓国の石油化学-2

湖南石油化学は麗川にコンプレックスを持ち、エチレン 75万トン、HDPE 38万トン、PP 40万トンなどを生産している。

2003年1月に現代石油化学を湖南石化とLGが共同で買収、2004年11月にLGが第1系列、湖南石化が第2系列を分け合った。
湖南石化はこれをロッテ大山石油化学と名づけたが、2009年1月に吸収合併した。
大山工場ではエチレン 100万トン、ポリエチレン 40万トン、PP 50万トンなどを生産している。

Titanの買収が完了すれば、同社のエチレン能力は、韓国 175万トン、マレーシア 73万トン、合計248万トンに達する。

 


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