中国産業情報部(Ministry of Industry and Information Technology)は8月5日、公告111号を出し、国務院の指令(老朽設備の廃棄指令、廃棄物削減強化指令、2010年老朽設備廃棄指令)に基づき、セメント、コークス、鉄鋼、製紙、染色を含む18産業の2,087社に対し、老朽設備を9月末までに停止するよう命じた。
対象設備は汚染やエネルギー浪費のひどいもの、安全基準に適合しないものなど。
この中には河北鋼鉄集団子会社の邯鄲鋼鉄集団のSteel 90万トン、同じく子会社の承德新新Vanadium and Titanium と河鋼集団宣化鋼鉄のIron それぞれ35万トンが含まれている。
命令に従わない場合、廃水処理ライセンスの取り上げ、借入制限や事業免許取り上げなどのペナルティを科せられる。
中国は環境問題や資源不足に直面し、厳しい省エネ基準や環境基準で製造部門のアップグレードと、余剰設備の閉鎖を図っている。
2009/10/19 中国政府、過剰能力是正に注力
並行して、政府は粗鋼では年産100万トン以下、高級スティールでは年産30万トン以下の製鉄所を閉鎖と、鉄鋼部門の統合を図っている。
対象は以下の通り。(社名、廃棄設備・能力は記載のアドレスをクリック)
なお、政府は昨年、セメント 80百万トン、鉄 21.1百万トンを停止させている。
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