化学産業専門の市場調査機関ICISは9月27日、Top 100 Chemical Companieを発表、韓国のLG Chemを業界で最も革新的な企業Company of the Yearに選定した。
世界的な経済危機の中で、2009年に売上高を前期比8.3%、EBIT(税引前利息込み利益)を同45%、純利益を50.5%(いずれも現地通貨ベース)伸ばした経営成果を選定理由として挙げた。
トップ10は以下の通り。
①LG Chem
②Air Liquide (France)
③Chevron Phillips Chemical (US)
④Lubrizol (US)
⑤FMC (US)
⑥クラレ(Japan)
⑦Kemira (Finland)
⑧Praxair (US):Industrial gases
⑨SIBUR (Russia)
⑩Valspar (US): Paint and Coatings
他に好調な企業は、Givaudan (Switzerland)、RPM (US)、Syngenta (Switzerland)、ダイセル化学、Orica (Australia) など。
化学会社の上位10社は売上高では全体の36%を占めるが、2009年の売上高は2008年の売上高から大きく減少している。
Shell Chemicals 43.9%減
LyondellBasell Industries 39.2%減
INEOS 36.8%減
ExxonMobil Chemical 29.4%減
BASF 17.3%減
Dow Chemical 32.9%減
SABIC 31.6%減
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なお、前年のCompany of the Yearには Lanxessが選ばれた。
2008年の第4四半期に需要が激減したのにもかかわらず、ほぼ前年並みの売上高65.8億ユーロに対し、純利益が53%増の171百万ユーロを計上したのが理由。更に、経営陣と従業員が景気下降時に迅速に、効果的に反応し、計画を1年先取りして成長目標を達成した。
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