2010年9月中間決算対比

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中間決算がほぼ出揃った。

各社とも前年上期の損益を上回っているが、前々年との対比ではまちまちである。

(医薬メーカーは 2010/11/4 注目企業の9月中間決算ー2 医薬メーカー

   
   
   

当期損益については、既報の通り、信越化学と三菱ケミカルで逆転しているが、住友化学も経常損益と比較し、異常に少ない。

理由は以下の通り。

  営業損益 経常損益 特別損益 税引前 税金 税金還付 税引後 少数株主 当期損益
信越化学 761 812 0 812  287 -107 632 9 623
三菱ケミカル 1,114 1,064 -125 939 280   659 220 440
住友化学 530 521 -296 225 109   116 91 25

本年の特殊処理
 信越: 移転価格課税に対する日米相互協議の合意により、10,663百万円の過年度法人税等戻し入れがあった。
   
 住友: 本年4月に豪州農薬メーカー Nufarm20%出資したが、同社の時価が大きく下落したため、 
のれん相当額を一時償却し、特別損失287億円を計上した。
  (これは仮計上で、2011年3月末に時価が戻れば、取り消される。)
   
少数株主持分
 信越: 連結子会社はほぼ全てが100%子会社で、連結損益≒当期損益
   
 2社: 田辺三菱製薬、大日本住友製薬など、収益企業が100%子会社でないため、少数株主持分の控除分が大きい。
   
*連結決算では、売上高~経常損益~税金は連結子会社の数値を100%連結し、
  当期損益で連結子会社の税引後損益の少数株主持分を控除する。
  なお、持分法子会社(出資比率15%以上)については、税引後の持分を営業外損益に加える。

          

 


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