米国のFirst Solarは1月5日、広東原子力発電集団の100%子会社で太陽光発電を行うChina Guangdong Nuclear Solar Energy Development (広東核太陽能開発:CGN SEDC)との間で、世界最大の太陽光発電を共同で行う覚書を締結した。
First Solarは薄膜CdTe太陽電池を生産している。
同社は2009年9月、公式訪米中の中国全国人民代表大会常委会委員長の呉邦国氏との間で、内モンゴル自治区のOrdosに2000MW(2GW)の太陽光発電所を建設することで合意したと発表した。
・2010年6月1日までに最大出力30MWの実証発電施設の建設を開始
・100MWと870MWの施設をそれぞれ 2014年までに完成
・1000MWの発電施設を2019年までに完成この計画では固定価格買い取り制度(Feed-in-tariff)により長期間にわたり電力料収入が保証される。
今回の覚書では、First SolarとCGN SEDC はOrdosに第1段階の30MWの実証発電施設を共同で建設する。
CGN SEDCはこの実証発電施設の事業主体(所有と運営)となり、設計・購買・建設作業を実施する。
First Solarは先端薄膜太陽電池モデュールを提供、建設で支援する。
First Solarによると、第1段階の建設は2011年にスタート、2020年末までに2000MWの発電施設の建設を完成する予定。
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First Solarは1999年に設立され、2002年に薄膜CdTe太陽電池の商業生産を開始した。
2008年に発電コスト1ワット当たり $1を切り、業界最低コストを達成した。(2010/3Qでは77cent)
2010年末時点で能力は1.4GW以上となった。
同社は2007年1月にマレーシアに100MWを建設すると発表、その後、増設を続けている。
同社は2010年10月、米国とベトナムにそれぞれ4ラインを建設すると発表した。合計で約500MWの増強となる。
現在、マレーシアのKulimに8ライン、ドイツのFrankfurt an der Oderに4ライン、フランスのBlanquefortに2ラインを建設中で、2012年には能力は2.7GWとなる。
このほか、カナダのSarniaの60MW(Ennrodge社が所有)などを建設した。
また、2010年12月に、完成すれば世界最大となる290MWのAgua Caliente projectをNRG Solarに売却した。
これはNextLight Renewable Powerがアリゾナ州Yumaで建設を計画したもので、2010年7月にFirst Solarが同社を買収した。
First Solarの技術で建設中で、2014年に完成の予定。Pacific Gas and Electric との間で25年の売電契約が締結済みとなっている。
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CGN SEDCは広東原子力発電集団の100%子会社で、2009年8月に設立された。
甘粛省敦煌で10MW、青海省西州錫鐵山で10MWがすでに完成している。
現在、チベット自治区桑日の10MW、寧夏自治区青銅峽の10MW、青海省西州錫鐵山の第2期30MW、内蒙古自治区達茂の20MWなどの建設を開始している。
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