PetroChina とINEOS、欧州で石油精製JV設立へ

| コメント(0)

PetroChinaINEOS は1月10日、INEOS Grangemouth (スコットランド)と Lavera (フランス)をベースとした石油精製・販売のJVを設立する枠組み契約を締結した。

同時にINEOS PetroChinaの親会社のChina National Petroleum Corporation (中国石油天然気集団:CNPC)は戦略的協力契約を結び、石油精製と石油化学の技術をシェアすることを発表した。

Grangemouth と Lavera の製油所はINEOS が買収したInnoveneBPからスピンオフのもので、ともに精製能力は日量21万バレルとなっている。

Grangemouth 製油所はフォース湾Firth of Forth)にあり、North Sea70以上の油田から英国の石油生産の半分以上を輸送する Forties Pipeline System につながっている。ほとんど全ての燃料をスコットランドで販売している。
Grangemouth 製油所に隣接し INEOS の石化コンプレックスがあり、製油所から原料の供給を受け、エチレン、プロピレン、エタノール、ブタジエン、LLDPEPPを製造している。これは今回の交渉の対象外。

Lavéra 製油所はMarseille港の北西部にあり、原油ターミナルに隣接している。製品はパイプラインでフランス、スイス、南ドイツに送られる。

INEOS は経済危機の影響で苦境に陥り、借入契約を延長し、破たんを逃れたが、資金確保のためGrangemouth製油所の売却を図り、2009年春からペトロチャイナと交渉をしていた。

2009/6/24 PetroChina Ineos の製油所を買収?

今回、フランスの製油所も含めて、両社のJVとすることとしたもの。

今後、詳細を詰め、2011年6月末までにJVを設立することを想定している。

付記

PetroChinaの2月1日の発表によると、2つのJVを設立する。
JV1:両製油所の製品の販売会社 PetroChinaが50.1%保有
JV2:両製油所での製造会社 PetroChina 49.9%保有
対価 1015百万ドル

この取引は両社の真の戦略的パートナーシップをつくるもので、INEOSの両製油所の長期的な維持が可能となる。
ペトロチャイナにとっては欧州進出が図れることとなり、また
North Sea 油田の開発に参加する糸口も出来る。

PetroChina2008年5月に新日本石油との間で新日本石油精製の大阪製油所(115千バレル/日)を共同出資会社として運営することで合意した。
2010年10月にJX日鉱日石エネルギーとの間で大阪国際石油精製を設立し、新日本石油精製の大阪製油所を輸出特化型製油所に転換した。

2010/8/31 JX日鉱日石エネルギー、PetroChinaとの石油精製合弁会社設立

PetroChinaはまた、2009年5月に、シンガポールのKeppel Group からシンガポール石油(SPC)の45.51%の株式を全て買収することで合意したと発表した。

2009/5/28 ペトロチャイナ、シンガポール石油株 45.51%を買収

今回のJVが成立すれば、PetroChinaの石油精製での3つ目の海外進出になる。


目次、項目別目次
    
http://kaznak.web.infoseek.co.jp/blog/zenpan-1.htmにあります。

  各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。


コメントする

月別 アーカイブ