日本政策投資銀行、参天製薬と業務・資本提携

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日本政策投資銀行(DBJ)は2月8日、参天製薬との間で、「協業の取り決めに関する契約」を締結し、業務・資本提携を行うことを決定した。

 業務提携:
  DBJは参天に対し、以下の分野を中心に、企業価値向上に向けた支援を行う。
   ① 海外戦略
   ② 提携・M&A戦略
   ③ 資本戦略

   具体的には、人材補強への協力、情報提供、アドバイザリー業務など

 資本提携:
   DBJは参天の普通株式を4%程度取得
   その一環として、参天の自己株式(2.19%)を第三者割当により取得(5,641百万円)

参天は第三者割当による自己株式売却金額5,641百万円を、グローバル戦略品のR&Dに関連する医療用眼科薬の開発候補品の購入に充当する。

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参天製薬は、眼科とリウマチ領域に特化した独自性のある医薬品企業として、国内医療用眼科薬及び抗リウマチ薬市場においては、リーディングカンパニーとしての地位を確立しており、この基盤をもとに、海外事業展開を進めてきた。

米国、フィンランド、スウェーデン、ドイツ、台湾、韓国、中国

海外の医療用眼科薬市場は国内を上回る成長を続けており、特に中国をはじめとするアジアや他の新興市場において一層の市場規模の拡大が予想されており、参天はこれら海外市場への事業展開を加速することを目指している。

一方、DBJは今年度より「企業の成長戦略支援のための付加価値創造型エクイティ投資」に本格的に取り組みを開始した。

今回の参天との提携はその一環で、参天製薬の海外市場への事業展開の実現を通じた企業価値向上を目的として、成長資金を提供するとともに、海外戦略、提携・M&A戦略及び資本戦略等を中心にサポートを行う。

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DBJは2007年11月に、WISE PARTNERSの運営するファンドとの共同出資で、旭硝子から旭ファイバーグラス(ガラス短繊維事業とガラス繊維強化熱可塑樹脂などの工業材料事業)を160.5億円で買収している。

2007/9/21 旭硝子、旭ファイバーグラスの事業を譲渡

このほか、以下の「エクイティ投資」を行っている

(株)ホットマン   宮城、岩手、福島、茨城県でカー用品販売店「イエローハット」等の運営を行う、イエローハットグループの
リーダー的企業
若年者・女性の雇用増加や、東北地域における上場企業数の増加を通じた経済の活性化を期待
     
(株) 日陸   化学品の原材料などの危険品の輸送・保管業務
 高度な安全物流をより確かなものにするために、従来の防災の枠を超えた事業継続のための計画を作成
     
UDSメザニン
ファンド
  三井住友銀行と共同、企業の優先株式や劣後ローン等を引き受けるファンド

 


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