Saudi Aramco と Sinopecは3月16日、サウジ西海岸のYanbuのワールドクラスの製油所 Red Sea Refining Company (RSRC)に関する覚書を締結した。
付記 その後、社名をYanbu Aramco Sinopec Refining Co.(YASREF)とした。
RSRCは輸出用の製油所として2010年7月にAramcoの100%出資で設立され、既に数社とEPC(Engineering, Procurement and Construction)契約を締結している。将来の世界のエネルギー需要に対応するためのAramcoの多くの川下計画の一環。
今回、両社は、RSRCに対して Saudi Aramcoが62.5%、 Sinopecが 37.5%出資することで合意した。両社はコマーシャル面、技術面の知見を供与する。両社はまた、両国間の輸送用燃料の売買に関する戦略的パートナーシップを創る。
RSRCの計画は、日量40万バレルのArabian Heavy 原油を処理し、国内及び海外市場の最も厳しい規格に合った高品質製品を生産する。
製品は日量90千バレルのガソリン、同263千バレルの超低サルファディーゼル、同6300トンの石油コークス、同1200トンの硫黄など。
2014年稼働予定で、Aramcoの既存の原油受け入れ設備、製品輸出設備を利用する。
両社は中国とサウジで既にJVを持っており、今回の契約は両社の協力の一環である。
福建聯合石油化工(Fujian Refining & Petrochemical)では、Aramcoが25%、ExxonMobilが25%、Sinopecと福建省が共同出資するFujian Petrochemicalが50%出資し、2008年にエチレン80万トンのコンプレックスを運営している。
サウジではSinopec 80%、Aramco 20%出資の Sino Saudi Gas Limitedが Rub' al-Khali Basinでガス開発を行っている。
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