SolvayとRhodiaは、4月3日、SolvayがRhodiaの株式100%の友好的買収オファーを行う枠組み協定を締結した。
買収額は総額34億ユーロで、買収価格は4月1日株価に50%のプレミアムをのせたものとなる。
統合会社の売上高は120億ユーロとなるが、その強みとして、Solvayは以下の点をあげている。
・統合売上高の90%は世界で上位3位に位置する製品
セグメント 世界順位 製品 Solvay Specialty Polymers No.1 高機能エンプラ、フッ素ポリマー Oxygen No.1 過酸化水素 Minerals No.1 ソーダ灰、重曹 Vinyls No.3 Rhodia Polyamide Materials No.2 ポリアミド6.6 Consumer Chemicals No.1 スペシャルティ界面活性剤、燐化学品、バニリン用ジフェノール Advanced Materials No.1 シリカ、レアアース製品
・統合売上高の40%が新興成長市場で、今後の伸びが期待できる。
西欧 43%、北米 17%、計 60%
ラテンアメリカ 14%、アジア太平洋・その他 26%、計 40%
・多くの異なる市場分野でバランスの取れた存在
Consumer
goodsConstruction Automotive Energy, Water
& EnvironmentElectronics Solvay 4% 22% 9% 7% 7% Rhodia <40% >5% >20% 10% >5% Combined 19% 15% 14% 8% 6%
コスト面のシナジー効果も3年以内に年間250百万ユーロが期待される。
この2/3は外部コストの節減(残り1/3は管理部門が大半)で、大きな人員削減は考えていない。
従業員はSolvayが16,800人、Rhodiaが14,100人で、合計30,900人となる。
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SolvayはErnest Solvayが開発したソルベイ法ソーダ灰の商業化を目的に1863年に設立された。
最近のトピックスは以下の通り。
2007/4/13 Solvay、バイオディーゼル副生グリセリンを原料とするエピクロの生産開始 2007/7/6 Solvay、ロシアでワールドクラスの塩ビJV 2007/8/3 Dow と Solvay、タイにHPPO用の過酸化水素製造のJV設立 2007/9/12 Solvay、タイでエピクロルヒドリン生産 2007/12/21 ソルベー、ブラジルでバイオベースのエチレン製造 2008/9/20 Solvay、タイのビニルチェーン拡大 2008/10/8 Solvay、フランスの水銀法電解をイオン交換膜法に転換
2010年の売上高は71億ユーロ。
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Rhodiaは1998年にRohne Poulentの化学品事業部と繊維・ポリマー事業部化学を統合して設立された。
1999年にRohne PoulentとHoechstが統合してAventisが生まれた際に、独立企業となった。
Hoechstは1997年にスペシャルティ部門をClariant(Sandozの化学品部門が独立)に売却、1999年にCelaneseを分離している。
Aventisは2004年にSanofi Synthelaboと合併し、Sanofi Aventisとなった。
2010年の売上高は52.3億ユーロで、11のBusiness Unitsを持つ。
・Acetow:タバコフィルター用
・Aroma Performance
・Coatis:フェノールベース製品
・Eco Services:硫酸
・Energy Services
・Engineering Plastics:ポリアミドベースの高機能エンプラ
・Fibras:ポリアミドベースのヤーン
・Novecare:界面活性剤
・Polyamide & Intermediates:Polyamide 6.6 value chain
・Rare Earth Systems
・Silica
目次、項目別目次
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各記事の「その後」については、上記目次から入るバックナンバーに付記します。
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