中部電力、東京ガス、大阪ガスと石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は5月9日、三菱商事が2010年9月から参画しているカナダのCordova堆積盆地のシェールガスを中心とした天然ガス開発プロジェクトに参加すると発表した。
日本の電力・ガス会社とJOGMECのシェールガス事業への参画は初めて。
将来的には、シェールガスを液化天然ガス(LNG)として、日本に輸入する可能性についても検討を進めるべく協議を行う予定。
また、本プロジェクトの開発資金の一部として、コンソーシアムは国際協力銀行(JBIC)と三菱東京UFJ銀行から総額 10億カナダドルの融資を受けることで合意した。
JOGMECの参加とこの協調融資により、より一層強固な官民一体の推進体制でプロジェクトを運営することになる。
このプロジェクトは、三菱商事がカナダの大手エネルギー会社Penn West Explorationからシェールガス資産の50%を取得し、共同で開発を進めてきたもの。
鉱区所在地 カナダ国 ブリティシュ・コロンビア州 コルドバ堆積盆地 埋蔵量 約5~8兆立方フィート(LNG換算:約1~1.6億トン) 生産量 2014年 日量5億立方フィート
(LNG換算:350万トン/年)
三菱商事持分(50%)は同社34%出資の米国のガスマーケティング会社CIMA Energyなどを通じて、すでに北米市場にて販売している。
2010/8/26 三菱商事、カナダのシェールガス開発プロジェクトに参画
プロジェクトのスキームの概要は以下の通りで、中部電力、東京ガス、大阪ガスはCorodva Gas Resourcesに、JOGMECはShale Gas Investmentに参加、4社とも実質7.5%の出資となる。
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