住友金属鉱山、チリの銅鉱山開発に参加

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住友金属鉱山と住友商事は5月16日、カナダの中堅鉱山会社Quadra FNX Mining がチリに保有する大型銅・モリブデン鉱山案件のSierra Gorda 銅鉱山開発プロジェクトに参画すると発表した。

両社は、チリに持株比率7030 の合弁会社を設立し、Quadra 社の100%子会社でプロジェクト権益を保有するMinera Quadra Chileに開発資金拠出分を含め約724 百万米ドルを出資し、同社株式の45%を取得する。

本プロジェクトの可採鉱量は約13 億トン、埋蔵銅量約500 万トンで2014 年の生産開始をめざしており、マインライフ(操業期間)20 年間平均で年産73 万トンの銅精鉱(銅地金換算22 万トン)と年産2 2 千トンのモリブデン精鉱などを生産する。

両社は生産量の50%(銅地金換算年11 万トン)の引取権を有する。これは日本の銅精鉱総輸入量の約9%に相当する。

本プロジェクトの開発の初期投資額は約29 億米ドルであり、その一部は国際協力銀行を中心とするプロジェクトファイナンスでまかなう計画で、残りは両社およびQuadraが出資または融資により応分に負担する。

アントファガスタ市の北東140km
生産される銅精鉱は山元から既存の鉄道を使ってメヒジョネス港まで運搬し、そこから船積みする。
 

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住友金属鉱山は、2009 年中期経営計画において資源事業を成長戦略の柱と位置づけ、資源権益の獲得に取り組んでいる。
銅については権益シェア分生産量
30 万トン/年をめざしている。

   参考  ニッケル

     タガニートプロジェクトは 
        2009/8/22 
住友金属鉱山、比最大手ニッケル鉱山会社の株式を取得


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