BHP Billitonは7月15日、テキサス、ルイジアナ両州に約100万ネットエーカーのオイルシェール資産を保有するPetrohawk Energy の全株式を現金でのTOBで取得する契約を締結した。買収金額は121億ドルで、借入金込では151億ドルになる。
直近の取引価格に65%のプレミアムを上乗せした。
Petrohawk Energyの取締役会は満場一致で、株主に対してTOBに応じるよう、リコメンドした。
TOBは7月25日に開始の予定となっている。
BHPは2月にも、米天然ガス大手Chesapeake Energyからアーカンソー州のFayetteville Shaleの権益全てとパイプラインを47.5億ドルで買収している。
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今回の買収で、BHPはテキサスのPermian BasinとEagle Ford、テキサスとルイジアナにまたがるHaynesvilleの権益を取得する。
2011年のPetrohawk Energyの生産量は日量950百万立方フィート(石油換算で日量158千バレル)で、確認埋蔵量は天然ガス換算で3.4兆立法フィートとなっている。
Haynesville:同地区に深さの異なる2層のガス層がある。2011年生産量 日量650百万立方フィート
Eagleford:Liquid shale。 2011年生産量 日量210百万立方フィート
Permian:Petrohawkが最近取得したLiquid shale。
BHPでは今後、シェールの開発に注力するとしている。
Petrohawkの2011年の投資計画は28.5億ドル。
BHPの計画は、2015年で40~50億ドル、2020年で50~65億ドルとなっている。
米国ではシェールガス開発がブームとなっている。
Obama大統領も、天然ガス(シェールガス)の可能性は膨大だと述べた。
しかし、他方、シェールガスの採算面、環境面での懸念も増大しており、論争が起こっている。
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