Braskemは7月21日、砂糖キビエタノールからのグリーンプラスチックに次いで、2003年から新しい原料、廃プラからつくったナフサを使用開始すると発表した。
このナフサは、カナダのWastechグループの子会社で、ブラジルBahia州で廃棄物処理を事業とするNovaenergiaが同州に建設する最新技術によるリサイクル工場で製造する。
工場では毎日450トンの廃棄物を処理し、廃プラを合成石油に変換する。
36トンの廃棄物から30キロリットルの軽油を製造、これからナフサ、燃料油、低硫黄ディーゼル油を製造する。
この処理と、工程での他のリサイクル物質回収により、ゴミの埋め立て量が50%減少する。
Braskemは当初、廃プラからのナフサを年間140万リットル購入し、Camaçari Complexで使用する。
Novaenergiaのリサイクル工場建設の投資額は約1600万ドルで、2012年末に完成する。
Braskemでは本件は、持続可能性へのコミットメントと、環境に優しい技術を求める戦略に合致するものとしている。
ーーー
Wastech グループはこの技術を2008年にドイツのClyvia Technologyから導入した。
廃棄物からディーゼル油を製造するのが目的で、同社ではこれを'liesel'と呼んでいる。Clean(ポルトガル語でlimpar)diesel から作った語で、環境をcleanにする意味。
契約ではブラジルで5年の独占権があり、50までのリサイクル工場を建設できる。
コメントする