年間最大550億立方メートルのシベリアの天然ガスをサンクトペテルブルク北方のビポルクからバルト海海底約1200キロを通ってドイツ北東部グライフスバルトまで供給するNord Stream Pipelineがこのたび、OPAL natural gas pipeline(Baltic Sea Pipeline Link)と接続した。
Nord Stream Pipelineは、2005年9月、ロシアのGazpromとドイツの電力会社E.On、及びBASFのエネルギー分野の子会社Wintershallの3社が設立し、
その後、オランダのNederlandse
GasunieとフランスのGDF
SUEZが参加した。
現在の出資比率は、Gazprom
51%、Eon 15.5%、Wintershall 15.5%、Gasunie 9%、
GDF SUEZ 9%となっている。
なお、BASFのエネルギー分野の子会社Wintershallはロシアの South Stream 天然ガスパイプライン計画に参加することで合意している。
2011/3/30 BASFがロシアの South Stream 天然ガスパイプライン計画に参加
OPALは全長470kmのパイプラインで、Nord Stream がドイツのLubminで地上に出たところからドイツとチェコの国境のOlbernhau まで南下する。
OPALはWINGAS Group が80%、E.ON が20%出資する。
WINGAS GroupはWintershallが50%+1株、ロシアのGazpromが50%-1株を所有する。
OPALと既存の欧州のガスパイプラインとの接続も検討されている。
OPALは既に完成しており、第4四半期にもロシアの天然ガスが欧州に流れる。
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