浙江聚龍石油化工( Zhejiang Julong Petrochemical ) は8月26日、浙江省嘉興市独山港区でプロピレン工場の第1期建設工事を開始した。投資額は16.3億人民元、年産能力45万トンで、2013年の生産開始を予定している。
第2期は投資額28.5億人民元で、能力は75万トンの予定。現在FSの実施中。
同社は8月2日にUOPのOleflex法プロパン脱水素技術を導入した。UOPによると、この技術は1990年に完成、これまでに世界で9つの設備が稼働しているが、中国では今回が最初となる。
(UOPは本年6月にAbu Dhabi Oil Refiningに本技術を供与している。能力は50万トン。)
原料のプロパンは海外、特に中東から輸入する。
製品のプロピレンは国内需要家に販売する。今のところプロピレンの誘導品の計画はない。
浙江聚龍石油化工(本社:浙江省嘉興市平湖市)は浙江長江能源発展有限公司(Zhengjiang Changjiang Energy Development 、本社:浙江省温州市)の100%子会社。
長江能源の主業務はLPGの輸送、貯蔵、販売で、今回のプロピレン計画の原料プロパン輸入に同社の経験を活かす。
天津渤海化工集団(Bohai Chemical Industry Group )の子会社、天津渤化石油化工 (Tianjin Bohua Petrochemical )は本年6月末、天津市濱海新区でプロパン脱水素プラントの建設を開始した。
海外のプロパンを使用する計画で、2013年6月にスタートする予定
2010年8月にCB&I Lummus TechnologyからCATOFIN®法脱水素技術を導入した。触媒はズードケミーが供給する。
能力は60万トンで、Lummusによれば、これは世界最大で、中国では最初の脱水素プラント。
CB&I Lummus はまた2011年8月に寧波海越新材料(Ningbo Haiyue New Material)からCATOFIN®プロパン脱水素技術を受注した。
寧波市に60万トン設備を建設するもので、2014年にスタートの予定。
寧波海越新材料はガソリンやLPGの販売会社の浙江海越(Zhejiang Haiyue Co.)の子会社で、主製品はプロピレン、メチルエチルケトン、イソオクタン。
中国は年間150万トンのプロピレンを輸入しているが、今後、プロピレンの代わりにプロパンの輸入が増える可能性がある。
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中国ではポリプロピレンの新設も多い。
・ | 浙江鴻基石化(Zhejiang Hongji Petrochemical)は8月17日、浙江省嘉興市の乍浦工業パークでPPの生産を開始した。 2期合計300千トンの第1期の120千トンで、国産技術のZHG法を使用し、原料プロピレンは韓国など海外で調達する。 第2期180千トンの詳細スケデュールは明らかにされていない。 製品は同じオーナーの会社で湖北省宜昌市でコメ袋、小麦粉袋、セメント袋などの製造販売を行う宜昌雙龍塑料公司(Yichang Shuanglong Plastics )に供給され、一部は外販される。 |
・ | 青海省の青海塩業 (Qinghai Salt Lake Industry) はこのたび、年産16万トンのPP計画でDowのUNIPOL法を採用した。 原料プロピレンはMTOで生産する。 |
・ | 陝西延長石油(Shaanxi Yanchang Petroleum)は、2010年3月に子会社の榆林能源化工(Yulin Energy and Chemical)用にIneosからInnovene PP 技術を導入した(能力は30万トン)。
同社はこのたび、子会社の延安能源化工(Yanan Energy and Chemical)用に同じくIneosのInnovene PP 技術を導入した(能力は30万トン)。 陝西延長石油は延安・榆林・永平(Yongping)の3か所に製油所をもっており、延安と榆林にはMTOプラントを持つ。
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・ | 寧夏省の寧夏寶豐能源集団(Ningxia Baofeng Energy Group)は9月7日、IneosからInnovene PP を導入した。 能力は30万トンで、原料プロピレンは石炭を原料にMethanol-to-Olefins (MTO) で生産する。 |
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