中国国家統計局は11月9日、10月の消費者物価指数(CPI)が前年同月に比べ5.5%上昇したと発表した。
伸び率は7月の6.5%をピークに3カ月連続で鈍り、5カ月ぶりに5%台に低下した。
一時は前月比50%を超える上昇を示していた豚肉は38.9%の伸びにとどまった。
'11/5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
CPI | 5.5 | 6.4 | 6.5 | 6.2 | 6.1 | 5.5 |
うち食品 | 11.7 | 14.4 | 14.8 | 13.4 | 13.4 | 11.9 |
(豚肉) | (40.4) | (57.1) | (56.7) | (45.5) | (43.5) | (38.9) |
非食品 | 2.9 | 3.0 | 2.9 | 3.0 | 2.9 | 2.7 |
PPI | 6.8 | 7.1 | 7.5 | 7.3 | 6.5 | 5.0 |
他方、10月の工業生産や社会消費品小売総額は、前年同月比の増加率がいずれも9月を下回った。
欧州債務危機や米経済の不振を背景に、中国の輸出の伸びの鈍化が鮮明になっている。
最大の輸出先である欧州の債務危機が広がりをみせるなか、景気の下振れ懸念は根強い。
温家宝首相は10月6日、「国内の物価水準は10月以降、明らかに下落している」と表明、インフレが終息に向かいつつあるとの認識を示し、マクロ経済政策を機動的に「微調整」する方針を表明した。
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